Magnum Stories

Magnum Stories

Magnum Stories

《MAGNUM PHOTO》は写真素材を探している時に行き当たったのですが、ロバート・キャパらの世界の有名写真家によって創設された協会らしいです。オレのように写真ビギナーにはガイドとしてうってつけでした。

MAGNUM PHOTO
http://www.magnumphotos.com/c/Home_MAG.aspx?Stat=Menu_Home
1947年、ロバート・キャパハンガリー人)の発案で、アンリ・カルティエ= ブレッソン(フランス人)、ジョージ・ロジャー(イギリス人)、デビッド・ シーモア("シム")(ポーランド人)らが創設した、会員が出資して運営する、 フォトジャーナリストの集団。それまでは作品が掲載される際、写真家の意向にかかわらず、むやみに写真をトリミングしたり、不正確なキャプションをつけられたりすることが頻繁にあったが、これを防ぎ、写真家の権利と自由を守り、主張することを目的として、ニューヨークとパリに事務所が設置された。
マグナム・フォト東京支社
http://www.magnumphotos.co.jp/

この写真集は「マグナム所属の61人写真家達が各8ページにわたリ、写真と文章で「その時」を紹介。時には歴史的瞬間だったり、日常な瞬間だったりします。(bookman’s e−book:http://www.bookmans.co.jp/photo/portrait.html)」とあるように、著名写真家達の切り取った歴史の1ページを垣間見る事が出来ます。
版型が約280 ×280mm、厚さ55mm、511頁にわたる重量級の写真集ですが、見応えは十分。アマゾンあたりでは¥8000ほどの値段がしますが、DCブランドのシャツを買ったと思えば安い安い。なにしろ息を呑み、考えさせられる写真が満載です。
戦争や内乱での硝煙も生々しい痛ましい映像、欧米資本主義世界に蹂躙される第3世界の悲劇、それらは心を抉られるものではあるにせよ、「今自分はどういう世界に住んでいるのか」を知る一つの材料であることは確かだと思うんです。Robert Capaのあまりにも有名なノルマンディ上陸作戦時のショットを始め、ベトナム戦争天安門事件、アフガン戦争、チェチェン紛争ボスニア紛争グレナダ侵攻、ソマリア紛争…と、様々な戦争映像がまるで歴史の教科書のように目の前に迫ってきます。その臨場感、恐怖、悲惨さは、重いものではありますが、そのなかでの人間のギリギリの表情が、生の輪郭を顕わにしているように思う。
それとは又別に、世界のありとあらゆる国に住む人々の顔、表情、生活を写した写真もあり、この奇妙な距離感が、世界の広さ、大きさを認識させてくれます。
歴史のドキュメンタリーとしても優れているし、先端の写真家達がどのように写真を撮ってきたかを知る上でも勉強になります。いろんな人に観て貰いたい写真集です。

1959年、キューバ革命政府の誕生。ライフルを捧げ持つ少女、市民と語るゲリラの女性、演説するカストロ、少女を抱きかかえるカストロ。写真:Burt Glinn

ハーレムの黒人の子供達と遊ぶ女性警官。写真:Leonard Freed