太陽活動が衰えつつある未来、活動を再生させる為核爆弾を積んだ宇宙船が、人類を存亡を賭け太陽へと旅立つ、というSF物語。
キリアン・マーフィー、
真田広之主演。しかし50年後の未来ということだが、太陽活動が衰えるってそれは氷河期が来たってことなのか?それが太陽に核爆弾打ち込めばなんとかなるのか?そんなことしなくともテクノロジー的に何とかなりそうな気もするが…とSF設定は突っ込み所満載である。しかもどれほど危機的状況なのか伝わってこないので、太陽への航路中あれこれ事件事故があっても、乗組員達が必死の形相で駆けずり回っても、なんだか他人事のようで、見ているこちらはすっかり置いてけぼりにされてしまう。必然性の感じない設定の世界で何が起ころうと、だから何?ってな感じなのである。おまけに中盤から、数年前同じミッションで消息を絶ったはずの宇宙船から謎の救難信号が!?って、なんだよこれ。で、何だか知らないがそれを助けに行くって、おいおい人類の命運のほうが優先だろ!?映画のテイストは「ミッション・トゥ・マース」で始まり「エイリアン」な展開の後「イベント・ホライズン」の様相を呈してゆく。ああ、「イベント・ホライズン」、ツマンナイSF映画だったなあ…。そしてこの「サンシャイン2057」も同じ道を辿っていったのであった…。