飲みに行く

金曜日は某人と待ち合わせて横浜で一杯やる。向こうは「仕事まだかかるよー」とかへばっていたが9時頃合流できた。久しぶりだが相変わらずで。近況を聞いてたら「小説書きたい!」とか言っている。この間の芥川賞なんてヘボイ!と鼻息が荒い。オレがこの間童話を書いてる話をしたら感化されたらしい。(でも頓挫している)
若いんだから何でもやってみなよ、と言ってあげたけど、考えてみれば、オレが若い頃、「君は若いんだからなんだって出来るよ」と言われた時は、そういうわけにもいかないんだよなあ、とか鼻白んだ記憶がある。でも、そう思ったのは、何か新しいことを始めなくてもいい理由をごまんと考えていたからだ。単に億劫で、怠惰だったからだ。否定的でマイナスな理由を100も並べて、挫折したり失敗した時に傷付かなくていいように、予防線を張っていたのだ。なぜ、飛び込めなかったのかと思う。あんな陳腐な日常を何のために後生大事に守っていたんだろう。…とか言いつつ、もう過ぎたことだから悔やんだりはしないけどね。今度は巧くやればいい。おっさんにだって取り合えず明日は来る。
話していると、オレと同じ時期に同じ美術書を買ったらしく、少し驚く。こいつアート系の趣味あったのかあ、とか思う。そういえばこの間北海道に帰った時もずっとメールくれたのも彼女だった。なんだかいつも気を使わなくても喋れるし楽しく過ごせる子なんだが、ロマンスはない。「オレって君のなんなんだ?」と訊くと「お父さんとお兄さんの間かなあ」等と言われる。オレもなんだか妹のような娘の様な気がすることがある。オレ達の血は結構近いのかもしれない。彼女にはオレみたいな外れ者の匂いが時々するからだ。そして、それはただそれだけのことなのかもしれない。
11時過ぎまで飲んで、終電に間に合うように切り上げる。また飲もうぜ!とかメールを出しといたら、またいこうね、でも二人の間にロマンスはないよ!と返事が来る。すっかり読まれている。向こうのほうが上手って事だ。ま、いいか。

洋裁店へ行く

洋裁店へ行く。ジーンズの裾の長さがどうしても気になり、切ってもらいたかったのだ。買ったときに合わせたのに、店員の趣味が入ったのか、今風なのか、3クッションぐらいのだぶつきがある。若い奴のジーンズの履き方をチェックしたが、こんなにダブダブの奴はそうはいなかったぞ。
そういえば冬に買ったパンツも裾が妙に短い。これも店員の趣味らしい。しかしこういうのってのは足の長い奴がやって何ぼなんだろ。
洋裁店は3畳ほどの狭いスペースにミシンとミシン台と、そして花が挿された一輪挿しがあった。おばさんが一人でやっている、近所の洋裁店なのだ。奇妙に清浄な雰囲気がして、工房って感じがして、少し気に入る。そういえば近所にはインテリア関係のお店が二つほどあり、これは家具ではなくカーテンや内装を専門としているみたいなのだが、ここも微妙な清浄さを醸し出していた。ほんのちょっとクリエティブな匂いがしたのだろう。一軒の店の方の前には、この店で飼っているんだろう、ブチの猫がいつも居眠りしていて、時々遊んであげたりする。

靴屋へ行く

近所の靴屋へ行く。もう7.8年履いているオイルド・レザーのハーフブーツの靴底が減ってきたので取り替えてもらうことにしたのだ。ここの靴屋には何度か靴の修理を出したことがあるが、悪いんだけどそれほど巧いとは思わない。結構値の張った靴の修理を出すのは躊躇する。それでも預けるのは、本当に近所だからなのだ。一足の靴を抱えてアパートから結構距離のある繁華街まで出掛けるのが億劫だったのである。
このブーツもまあまあイイ値段がしたものだが、年数が経つとそれほど流行の形でもなくなってくる。でも履きなれた靴だし、それなりに愛着もある。それにしても靴みたいなものにあまり流行があって欲しくなかったりする。こういうのは履きこんで馴らしていい感じを出すものじゃないのか。あのミラノスクエアトゥの靴。オレはあのデザインが嫌いだ。

料理をする

以前言っていたが、きちんと料理をしようと思い、適当に本を選んで買ってくる。なんとなく取っ付き易そうなイタリアンなんぞやってみようかと思う。やってみるのはいいとして、取り合えずニョッキとかラザニアは作らないからな。説明通りにやるが、これは端折っていいだろ、と工程を1部抜かしたら、端折ったなりの味に出来上がってしまう。道は遠い…。