ヴァン・ヘルシング

観てきました。「X-MEN」のヒュー・ジャックマンに「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセール、監督が「ハムナプトラ」のスティーブン・ソマーズ。もう「観るな」というほうが無理です。こういうSFX(今はVFXって言うのか?)バリバリの、「観ている間は兎に角楽しんでてね」という思考停止型アミューズメント・パークタイプのエンターティメント映画って大好きです。そもそも娯楽映画はなるべく荒探ししないで観たいの。オレの娯楽映画系のコメントが甘いのはそのためです。だって、そのときだけノッテれば、2時間を有意義に楽しく過ごせるんですよ。せっかくお金払って観てるんだから、楽しまなくてどうするんですか。
という訳でこの映画には言いたい事は何もありません。たっぷり楽しめました。特筆するなら、ケイト・ベッキンセールのコルセットみたいな衣装でしょうか。これが腰がキュッときてね。堪んなかったです。かなりきつそうだったけど。「アンダーワールド」に続いて得点高いです。この調子で続けて欲しいもんです。ヒュー・ジャックマンもいい味出してたじゃないですか。なんかついでに書いてるみたいだけど。

アイ、ロボット

いやー、今日はロードショウ梯子してしまった。ヴァン・ヘルシングの後に向かいの劇場でやっていたアイ・ロボットも観て来ました。
これも頭使わないで観たかったんですが、どうもそうも行かない映画だったみたいで、前半すぐノレませんでした。例えば、ロボット工学とか興味を持っていれば映画のロボットのフォルムはどうとか言えますし、人工知能に興味があれば、映画のロボットの自立性の是非を考えることも出来ると思うんです。また、ロボット=下級肉体労働者を黒人=奴隷時代の下級肉体労働者が追跡する、という図式について考察することも出来ると思いました。しかしね、オレ、ヴァン・ヘルシングの後だったんであんまり物考えたくなくて。
それと、この映画のキーとなるのはSF者なら当たり前である「ロボット3原則」であり、そしてサスペンスがあるとしたら「これだけ論理的な原則があるのに何故、どうして、どのように、それが破られたのか」というミステリに対する興味なんでしょうが、なーんかどうでもいいっちゃどうでもいいし、この映画の観客の何割がそのミステリに興味持てるのか疑問なんですよね。理屈はいいから早くドンパチやってくれって思うもの。だって、「ロボコップ」の後にこれ観たら、かったるい映画かもしれませんよ。
それと、個人的にあのロボットのフォルムは萌えない。そもそもSF映画撮るんなら、フィギュアが出たら欲しくなるようなフェティシズムに満ちたフォルムのロボットを作るべきですよ。そのロボットのフォルムさえカッコよければ、この映画は既に勝ちな訳じゃないですか。あと登場人物に魅力がない。主人公の知り合いだか親戚だかのガキが出てきますが、こいつ生きようが死のうがどっちでもよかったもんなあ。あと主人公の秘密も唐突に語られるし、やっぱ編集が拙いかな?
クライマックスはよかったです。ドンパチしてて。
あと、席が相当がらがらだったんで、見たい人は早めに行った方がいいかも…。
(…っていうか、オレ、アシモフってそれほど好きじゃなくて。まともに読んだのは「神々自身」だけ。あれは面白かったけど。ついでに言うとクラークもまともに読んでなくて。「幼年期の終わり」って別になんとも思わなかったしなあ…。これでもSF好きだって言うんだから不思議なもんです)