美しい人生 / 清水 おさむ(著) 青林工芸舎 ISBN:4883791483
煽情する描線。マニエリズムとグロテスク。初期の「昭和へび女」「美しい人生」は、あえて野暮ったい描線を使って面白さを狙ってるのかと思ったが、なんだかそれだけではない「凄み」みたいなものを感じる。物語がどんどん破綻していくんだけど、これも狙ってるのか天性のものなのか判断できなくて、読んでいるこっちまで心理的に怪しくなる。最新作「最後の首斬り浅右衛門」はレディスコミックかと思わせるような細く修飾的な描線に変わり、ますますマニエリスティックでグロテスクな世界が展開される。
そしてなにより巻末の根本敬の解説が熱い。熱すぎる。ここのHPに全文掲載されているのでぜひ読んでほしい。
http://www011.upp.so-net.ne.jp/TOKUSYUMANGA/text/genre114.htm
最近買ったCD
- Earthbound/King Crimson ASIN:B00006ANZK
- 思いっきり鬱の時にラストの曲「groon」のクライマックスのギターソロを聴くと死ねました。頭が真っ白になります。ある意味物凄くおそろしい曲です。
- The Flowers of Romance/Public Image Ltd. ASIN:B000005JAC
- Paris in the Spring/Public Image Ltd ASIN:B00004XNLA
- Do It Now [SINGLE]/Dubtribe Sound System ASIN:B00005Q3YT
- で、やっぱりハウスでしょ。リミックス6曲いり、ずっとエンドレスにして聴いてます。
最近買ったDVD
- フレディ VS ジェイソン
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- 怪獣映画。それにしても馬鹿な若い女や若い男が次々殺されていくのを見るのは何故こんなに気持ちいいんでしょうか。これは馬鹿な若い女や若い男が馬鹿の癖に楽しそうだからです。そして観ている自分はというと、自分は馬鹿じゃないと思いながら、そのくせ馬鹿ほど楽しく生きてないからです。これじゃ馬鹿なほうがいいじゃないですか。そして実は、自分も本当は馬鹿のくせに下らないプライドが高いばっかりに楽しくない、ということも考えられますし、多分そっちの可能性大です。でも今更あんな連中の仲間に入るのは癪だ。だから連中は皆死ねばいい。フレディもジェイソンも嫉妬と願望憎悪とルサンチマンの産物なのです。
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- 監督のポール・トーマス・アンダーソン、「マグノリア」は期待したほど面白くなかったなあ。奇妙な話をいっぱい詰め込めば1本の面白い映画になるって訳でもないだろ。エピソードそれぞれが有機的に繋がってないんだよな。だから個々のエピソードは割と目を引くものはあっても、映画全体だと「なんじゃこれ?」にしかならないんだよ。今回、アダム・サンドラー主演でラブ・ストーリーらしいので、今度はいけるか?と思ったけどやはり悪い癖は抜けていないようで、エピソードは面白くとも「このエピソードが何故この物語に必要なの?」と思わせる展開なんだよな。逆に言えばそれとは別のエピソード持ってきてもこの映画は成り立っちゃうんだよ。これじゃダメだろ。それに監督、小技を晒すのは好きなようだが、登場人物を愛してないだろ。感情移入できねーもん。
- 恋におちたシェイクスピア ASIN:B0001FABI0
- …グウィネス・パルトロウ好きなんです…。特にこの映画のボーイッシュな役にはメロメロ。
- 12モンキーズ ASIN:B0001CSB9Y
- 「ブラッド・ピットは切れてる役のほうがはまるんだよ」(「あ」クン談)確かに。それにしても時間SFってなぜか切ないものばかりですね。
イケメンY
そういえばこの間会社でYという男にこいつの携帯メールを見せられた。「イケメンの男の人いなーい?」とか言う内容で風俗系のSPAMメールかと思ったら彼の知り合いの女の子なんだという。「スッゴイ可愛い子なんですよー」と言っていたが、そもそも”イケメン”とか言う言葉使ってる時点でかなりムムム…だな。「可愛い子」ったって今風の顔立ちと化粧してるが想像力も感受性も皆無であろう事は容易に想像付くな。というか、Yはこのメッセージをオレに見せて何をしたかったんだ?まあY自体「イケメンのオレは」とか言っちゃう男だからなあ。確かにいい男なんだが、男のオレにはどうでもいいしなあ。そういうわけで何しろこのYとイタイ女の元にはジェイソンとフレディを派遣することに決定。先生、サクッっとやっちゃって下さい。