BURNOUT LEGENDS (PSP)

バーンアウト レジェンド

バーンアウト レジェンド

車の運転が苦手で、免許を持っているくせにあまり乗りたくないのである。オレには車の運転を楽しむセンスと言うのが完璧に欠如しているらしい。だいたい車社会って云うのはパラノイアックな気がして非常に疲れるのである。
そんなオレだからレースゲームなんかをやってもセンスのかけらも無いプレイを余儀なくされている。なによりレースゲームと云うのはコースを覚え的確なライン取りとブレーキングを会得することが常套なのであろうが、どうもオレと云う人間はこういったことの学習能力が欠如しているようなのだ。…いやこれはそもそもこれは車が好きとか嫌いとか云う問題でさえなく、ある部分において人より脳の機能が劣っているからなのかもしれん…。鬱だ…。
にもかかわらず下手の横好き、レースゲームは全くやらないわけではないのだ。『リッジレーサー』や『デイトナUSA』などはオレなりにやりこんだつもりだ。リアル系でなければ『F-ZERO』なんかもいいゲームだと思うし『マリオカート』だって一応はやったのである。最近では『WIPEOUT PURE』にハマった。…まあ、どれも下手糞だったけどな!放って置いてくれようう!!
さてこの『BURNOUT LEGENDS』もそれらと同じくレースゲームの体裁を持っている。しかしだ。このゲームの真の面白さはレースで1位を取ることではない。このゲームの主題、それはクラッシュしまくること、そして相手の車をクラッシュさせまくることなのだ!ぶつかれ!バラバラになれ!相手の車を弾き飛ばせ!特に”ロードレイジ”モードでは着順結果などは存在せず、どれだけ相手をぶっ壊し弾き飛ばしたかがゲームの得点となる。連続で敵車を弾き飛ばしたときにはコンボ得点が加算され、クラッシュした敵車が派手に宙を舞えば舞うほど、栄誉が与えられスクリーンショットまで保存されるのだ。これはもはやレースと言うより格闘である。昔ベーゴマなんて遊びがあったが、コマ同士をぶつけ合い、相手をフィールドから叩き出したら勝ち、といった感じが似ていると思う。なにしろ10台近く連続で敵車をコース外へ弾き飛ばした時なんかは脳内に怪しい物質が分泌され、ゲラゲラ笑いながらゲームしてたもんな。ちょっと危ないオレ…。
グラフィックは美麗だし、車同士が擦れあう時の火花なんかもリアル。しかし操作は簡単で通常のレースゲームにあるストイックさを要求されることは無いのでストレスが溜まらない。ぶち壊しポイントが溜まりゲージが満タンになるとブースト使用が可能になり、あたかもサイドワインダーのように敵車を追い詰め追撃できる!まさにぶち壊すことのみに特化されたゲーム。ぶち壊すさ!ぶち壊しまくってやるのさ!さあ今日からオレの事をインターセプター野郎クラッシャー・フモと呼んでくれ!…あ、別に呼びたくもない?ええとあの…大変失礼しました…。

F.E.A.R. (Windows)

F.E.A.R.》とは.《First Encounter Assault Recon》の略、異常事態に対応するべく編成された特殊強襲部隊である。このゲームはこの《F.E.A.R.》が遭遇したオカルティックな事件と陰謀を解決すべく、銃弾と硝煙と血煙乱れ飛ぶキリング・フィールドで戦いを繰り広げるホラーFPSゲームなのだ!
ホラーFPSというのは結構あるが、こういった特殊部隊との戦いというのはあまり見かけなかったかもな。BGMには怪しい呻き声が常に流され、人の仕業とは思えない惨たらしい血塗れの死体や白骨があちこちに転がっている。そして時折カットバックされる不気味な少女の姿、天井を伝う人影、蠢く闇。製作チームはNo One Lives Foreverシリーズのメンバーが参加しているらしいが、NOLFのポップさやユーモラスさとは180度異なったダーク&グロテスクな世界が展開される。
グラフィックは最先端の3Dゲーム・グラフィックを誇っているが、全体的に『DOOM3』あたりより画像は寂しいのに動作が重たい印象があるな。あちこちで最新技術とエフェクトを駆使しているらしい。もうオレのグラボでは対応できんのかもしれない。Radeon9000系だもんなー。そろそろ新しいの買い時なんでしょうか。『QUAKE4』もそろそろ発売される頃ですし…。
エフェクトとして新鮮だったのは飛び散る火花、そして銃撃による粉塵が舞ったりする所かな。これにより視界が悪くなり、戦闘に緊張感が生まれる。敵のAIも賢く、仲間を呼んだり銃撃が収まるまで物陰に隠れ、思わぬところからまた現れたりする。それと主人公は「SLO-MO」と呼ばれる特殊能力を持っており、これを使用するとマトリックスバレットタイムよろしく画面がスローモーションで動き、敵を倒しやすくなる上、ゲームプレイ自体も映画のようにかっこいい映像を見せてくれる。