プレデターが、またデターッ!!?(……)/映画『ザ・プレデター』

ザ・プレデター (監督:シェーン・ブラック 2018年アメリカ映画)

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プレデターが、またデターッ!!?」……というわけで『ザ・プレデター』、あの宇宙の殺戮者プレデターの新作映画の登場である。ここからはどうせ内容の無い事しか書かないので初っ端にオヤジの中のオヤジしか発することのできないサイテーなダジャレを持ってきて読者の脳死を誘発し目くらましをするのが冒頭のダジャレの目的である。

さてこれまでのプレデター映画へのオレの評価をザックリ表明しておこう。なあに、単なるブログの尺稼ぎだ。

プレデター (監督:ジョン・マクティアナン 1987年アメリカ映画)

プレデターの記念すべき第1作目だが、「モンスターSF映画」である以前にまず「シュワ映画」であって、その辺の中途半端さがオレは若干戸惑わされたな。

プレデター2 (監督 スティーヴン・ホプキンス 1990年アメリカ映画)

 実はオレにとってプレデターといえばこの「2」なんだよ。近未来ロサンゼルスが舞台というSF設定と、大都市を舞台に惨たらしい殺戮を繰り返す謎の殺人者の正体、というミステリアス展開が実に上手くマッチしていて、王道なB級(安物という意味ではない)SF作品だと思うんだよ。

プレデターズ (監督:ニムロッド・アーントル 2010年アメリカ映画)

1,2作目よりずっとSFしてる上に非常にきちんと真面目に作られた好感度の高い3作目なんだよな。ただどうも「ホントに怖いのは人間」展開は興を削いだな。

■エイリアンVSプレデター(監督 ポール・W・S・アンダーソン 2004年アメリカ・イタリア・ドイツ・カナダ映画

 お祭り映画なんだからこれはこれでいいじゃないか。ただ、観てるんだけどストーリーまるで覚えてないんだよな……。一見派手だが印象に残らない映画を作らせたらPWSアンダーソンはたいした腕である。

AVP2 エイリアンズVS.プレデター (監督:コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス 2007年アメリカ映画)

いくらお祭り映画だからとはいえ2作目まで作られるとは……とはいえホラーチックな展開と「プレデリアン」とかいうなんでもアリなモンスター出してきたから全面的に許す。嫌いじゃないっす。

……というわけで今作『ザ・プレデター』である。実は今作、劇場で観る気満々ではあったが、あまり期待もしていなかった。予告編から今一つ面白さが伝わってこないからである。しかし、実際観てみると期待していなかった方角でオモシロク出来ていて、これはこれで切り口が新しかったかもな、と思えた。

今回のプレデター、これまでのシリーズがサスペンスだったりホラーだったり、どちらかというとダークな展開を見せていたものを、主人公率いる破天荒かつ頭のネジがチョイと緩いアホアホ軍団を登場させることでコミカルさ3割増し、脳筋振り5割増しぐらいのお話になっているのだ。確かに1作目の主人公が脳筋シュワではあったが、小粒とはいえこれだけ脳筋が集合するとシュワすらも凌駕する合体技を見せるという訳である。

そしてこのアホアホ軍団のキャラがあまりに立ってるがゆえに今作におけるプレデターの影が薄く、そもそもプレデターじゃなくてもよかったんじゃないかと思えたほどだ。プレデターじゃなくともよかったが、プレデターだからこそこんな新しいバリエーションで遊べたという事も出できるが。

この「アホを相手にしたばかりに相対的に弱っちく見えてしまったプレデター」のテコ入れということでプレデター犬だのアルティメットプレデターだのを投入して目先を変えて見せてはいるが、それにより今度は設定それ自体がおかしくなってしまい、オハナシだけ観るならどうにもちぐはぐで「なにやってまんねんプレデター?」と座席で固まってしまいそうになったが、なにしろアホアホ軍団の戦いぶりが痛快なので深く考えずに(上手く誤魔化されて)物語を楽しむことができる。

考えようによっちゃ従来通りのマニア受けするダーク展開を踏襲するよりも力技でガッツンガッツン楽しませてくれる今作のほうがより広く娯楽作として受け入れられるだろう。この調子で今度はエイリアンと戦ってもらい、「宇宙最強なのはやっぱ人間だぜヒャッハー!」とかやるといいと思う、などとテキトーな事を書いて今回もお茶を濁すのである。

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誕生日会は刺し盛りなのだ

こないだの9月9日は誕生日だったんだが、風邪でちょっと調子が悪かったんで、毎年恒例の「誕生日なんだからなんか美味いメシ食わせろ会」、略して「誕生日会」は別の日という事になったのである。

それが決行されたのは15日のことであった。そして今回のお題は「刺し盛りと日本酒」であった。

これまで誕生日会というと日常生活ではあんまり食べたことの無いお高いモノ珍しいモノを主催者である相方さんに指定してきたオレだが、もうこの年になってみるとお高いモノも珍しいモノも興味が無くなってきた。身の丈に合った、馴染のある食べ物で十分じゃないか、と思えてきたのである。オレも年を取ったのである。とか言いつつ来年は高級レストラン行かせろとか身の程知らずの事をほざいているかもしれないが。

「刺し盛りと日本酒」と言っても、これも高級店や専門店ではなく、電車でちょっとのよく通りかかる繁華街の、よくある居酒屋を選んだ。お店の名は野毛にある居酒屋「叶家」である。よくある居酒屋とはいっても結構内装が綺麗で落ち着いていて、以前行った時にも料理が美味しかったので、「お誕生日会」向けかな、と思ったのだ。

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ちなみにこの「叶家」、俳優の樹木希林さんの実家なのだという。きしくもオレが誕生日会をしてもらった9月15日は、樹木希林さんがご病気で亡くなられたその日である事を後で知り、ちょっとびっくりした。逝く者もあれば誕生日会をしている者もいる。それが人生だ。樹木希林さんのご冥福をお祈りします。

という訳でお店に着き相方さんと二人「とりあえずビールビール!」と逆上気味に注文し、出てきたビールをゴキュゴキュブッハーッ!とやったあとビールの飲みっぷりに気圧され気味の店員さんに「刺し盛りのおっきいのプリーズ!あとお酒!」と注文したオレであった。

そしてこの日の一杯目のお酒は「幻の日本酒」とも謳われる「一四代」であった。お値段は時価(こっそり書くとこの日は一合1600円であった)。誕生日会なんだからこのぐらい飲ませてくれ!

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そして一口……ぶっはーうめいうめい!!

盛り上がったところで懸案の刺し盛り様のご到着である。はいドン。

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うっひゃー豪華豪華!既にオープニングからクライマックス状態!!

その後も白レバやらフグの空揚げやら茄子の煮びたしやらお新香やらシブくかつ美味いもんを着実に注文し、さらに次から次へ日本酒徳利を空けてゆくオレと相方さんだ!

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あれこれつまみつつ刺し盛りの皿も空になったので次の燃料を投入するオレである。

「すんませんトロの握り寿司に握ってください!あとマグロ巻きプリーズ!」そう、このお店は居酒屋とはいえ握り寿司もメニューにあるのだ。さらにトロ握りは無いのだが、トロ刺身は置いてあり、それを握りにしてもらうという荒業を使ったのである。

というわけでトロ!

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そしてマグロ巻き!

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刺し盛りに握り、そして日本酒。どれもこれもうめいうめい。いやあ、日本人に生まれてきてよかった、としみじみ実感できるひと時である。そして〆の日本酒はひれ酒。魚と日本酒の荒っぽい合体技ににんまりしつつ味わったオレだ。

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というわけで日本の味と心をたっぷりと堪能し、スポンサーである相方さんに感謝しつつ今年の誕生日会を終えたオレなのであった。それにしても叶家はイイ店なので、また魚と日本酒を摂取したくなったら来るべえなあ、と語り合ったオレと相方さんであった。

(おしまい)

ジェイソン・ステイサムの新作は巨大鮫パニック映画だったッ!?/『MEG ザ・モンスター』

MEG ザ・モンスター (監督:ジョン・タートルトーブ 2018年アメリカ・中国映画)

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待ちに待ったジェイソン・ステイサムの新作映画、なんとこれが巨大鮫パニック映画だっていうじゃないですか。

いやーいくら恐怖の巨大鮫っちゅうたって、なにしろ相手があのステイサムですよ。きっと映画『エクスペンダブルズ』みたく水陸両用飛行艇に乗り込んだステイサムが巨大鮫に機銃掃射したり山のように機雷落としたりガソリンぶん撒いて火を放ったりクライマックスじゃあ炎に包まれた飛行艇で神風アタックして巨大鮫を肉ミンチにして最後に傷一つない姿で生還したステイサムが禿げ頭テカらせながら金髪ビキニを小脇に抱えブチュブチュと濃厚なキッスシーンを見せてくれるような愉快痛快低能厨二映画なんだろうなあと想像して口の端から涎をツーッと垂らしてたんですよ。観る前は。

 とはいえステイサムの相手となる巨大鮫っちゅうのも太古から生き延びてきたメガロドンの末裔とかう話じゃないですか。よくわかんないけど体長100メートルぐらいあって口の大きさが地下鉄の坑道ぐらいあってジャンプすると飛んでる旅客機まで叩き落とす勢いでもう映画の最中は破壊に継ぐ破壊殺戮に継ぐ殺戮、アメリカ海軍がイージス艦を派遣するけどこれをことごとく撃破しそのまま海水浴場に侵入した巨大鮫はまさに入れ食い状態で何百という海水浴客をガブリガブリと食い千切り海岸線は血潮で染まり砂浜には千切れた手足や頭部や胴体や臓物が累々となって打ち上げられそれを蟹の群れがクッチャクッチャ食い荒らすという細かい描写も忘れない愉快痛快阿鼻叫喚な地獄絵図を展開してくれるのかなあと想像してまたもや口の端から涎をツーッと垂らしてたんですよ。観る前は。

そしたらアナタ。こんなに楽しみにしていたのに劇場で観てたら、もう、これが、ユルくてタルくてツマんなくてねー。なんちゅうか、シナリオがダメで配役がダメで構成がダメで、これなら『シャークネード』のほうがまだましなんじゃないのか、いや『シャーネード』観てねえけど、とすら思っちゃったぐらいですよ。

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とは言えね、まあ確かに鮫パニック映画としちゃあツマラナイ、『ジョーズ』どころか『ディープブルー』にすら追いついてない作品ではありますが、これがステイサム映画として観ると、まあアリ、というか割とステイサム映画なんてこんなもん、そしてそこがイイ、という感想になっちゃうんですよね。

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だいたいステイサム映画なんてB級でナンボ、最近結構大作話題作に出演してステータスアップしてるように見えますがピンで出演している作品は意外としょーもないものが多い。確かに面白い方がいいにはきまってるんだけど、ステイサム映画にまず期待するのはステイサムの不吉で辛気臭いあの軍曹顔なんですよ、要するに、ステイサムが動いて喋って、そして人殺してればそれでいいの!

とはいえ今回は人じゃなくて鮫だったのが敗因とも言え、これが主演がステイサムじゃなくドウェイン・ジョンソンだったらもうちっと盛り上がったかな……と感じたのも正直な所。ほら、ロック様最近巨大モンスターと戦ったばかりだし!

もうちょっと冷静になって書くなら、今回のステイサムはそんなに悪くなかったというか通常運転のステイサムだし、きちんと仕事こなしていたと思うんだけど、脇役がどれもこれも駄目でお話に魅力を感じなかったというのもあるな。まずデブの東洋人と白人と黒人が出てきた段階で何がしたいのか分かんないしこいつらのコメディリリーフは全くいらなかったし悪役の富豪はジャック・ブラックにしか見えないしモデル顔の中国人女優は来る場所間違ってるとしか思えなかったしいわんやちんまいガキの存在理由がこれっぽっちも無くこれらがメロドラマを演じ始めた日にゃあタルくてしゃあなかったしだいたいあのルビー・ローズ様が出演なさってるのに使い方が全く分からず持て余してるってぇのがそもそもダメだ。

ここはもう原作なんてどうでもいいしメロドラマもモデル顔の中国女優もいらないから「巨大鮫の仕業により過去に仲間を亡くし復讐に燃える元軍人(という新設定の)ステイサム」と「過去に巨大鮫に足を食いちぎられ復讐を誓う女エイハブと化したサイボーグ戦士(という新設定の)ルビー・ローズ」がタッグを組みハイテク武器を駆使して国家も倫理も超えた熾烈な戦闘を行うサイバーパンクモンスターSFとして製作したほうが楽しかったのではないか。最後は巨大鮫を石油コンビナートに追い込んだステイサム&ルビー・ローズが衛星兵器を使ってコンビナートこと巨大鮫を吹っ飛ばすんだよ!爆破だよ爆破!どっかーんどっかーんなんだよッ!!(←バカ)


映画『MEG ザ・モンスター』本予告【HD】

MEG ザ・モンスター (角川文庫)

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