パロディ・ホラー映画『最終絶叫計画 令和!』を観た

最終絶叫計画 令和! (監督:マイケル・タイデス 2026年アメリカ映画)

パロディ・ホラー映画『最終絶叫計画 令和!』を観たんですよ。これ、『最終絶叫計画』シリーズの第6作目となるんですが、実はこのシリーズ、初めて観たんですよ。そもそも2004年公開の第3作「最'狂'絶叫計画」以来22年ぶりに日本で劇場公開されたってことらしくて、観ていない以前に存在すら忘れていた、いや忘れていたというよりも「なんか昔そういうクダラナイパロディ映画があったらしいねえ」ぐらいのことは知っていたんですけどね。

なんていうか、オレも若い頃はちょっとイキッてたといいますか、『裸の銃を持つ男』とかこのシリーズとか、「クダラナイパロディ映画」をちょっとバカにしていたというか、ナメてた部分があったんですよね。まあ若気の至りということですね。で、最近SNSあたりのリール動画を眺めていると、このシリーズの1シーンなんかが流れてきて、これがなんと、結構面白いんですね。

ありゃ、こんな面白い映画をバカにして見逃してたんだ、とちょっと反省しましてね。ちょっと襟を正して、このシリーズと向き直ってみようかなんて思ったんですがね。ただまあ、基本「クダラナイパロディ映画」なんで、襟を正して観るようなもんじゃないんですが、もっとこう、色眼鏡無しで、素直な気持ちでこの映画を観ようと思ったと、まあこういうわけなんですよ。まあ例によって「素直な気持ち」で観るとかそういう映画じゃないんですけどね。

で、なにしろ観たんですが、これがもう結構笑えて、やっぱり面白い映画なんですね。ホラー映画のパロディが基本なんですが、それだけじゃなく、時事やら黒人差別やらハッパやらと、映画だけに留まらない危険なギャグをかましてくるんですね。それがもう30秒毎とかそんな具合に、恐ろしく細かく大量にギャグをぶちかましてくれるんですよ、これ、笑える以上にちょっと感心してしまいましたね。なんかこう、ハンパないんですよ。製作陣のヤル気満々ぶりが伝わってくるんですよ。こりゃたいしたもんだわ。

そんなギャグの中でも最高によかったのが、要所要所にクリティカルなシモネタをぶち込んでくれている部分で、これがもう、最高。いや実はね、オレ、ネット上では取り澄ました顔で知ったようなこと書いて気取ったりしてますが、実は、シモネタ大好きでねー。というか下劣じゃない下品というのが嫌いじゃない。しかしまあ、コンプラ流行りのこのご時世では難しいし、加減を間違えると大問題になっちゃいますからね、大っぴらにやらかしたりはしないんですけどね。

だからこそ、この映画で天衣無縫にシモネタをご開陳している様を見て、清々しいほどの感動を覚えましてね、いや、シモネタで感動って、ちょっとオカシイんじゃないかとは思いますが、オレの望んでいたシモネタがここにある、とちょっと胸が熱くなって、じんわりと涙すら出てきたほどでね。まあ冗談ですが。

それもあるんですが、基本となるホラーパロディ、これがやっぱりよかった。『スクリーム』シリーズのゴーストフェイスっぽい殺人鬼はもとより、『M3GAN/ミーガン』風AI人形、『WEAPONS/ウェポンズ』みたいに町を走り回る子供、『罪人たち』ぽい3人組の訪問者、『テリファー』風の不気味サンタ、『ミッドサマー』風の花冠シーン、『ファイナル・デッドコースター』的なジェットコースター事故、『ロングレッグス』風の怪人などなど、挙げていけばきりがないほどのホラーパロディが連打されるんですよ。出演者がただ単に「イット・フォローズ!」と叫んだ時はタイトルだけかよ?!と思っちゃいましたが。

パロディにされた作品の全てが分かった訳はありませんが、それでも、意識してなかったけどオレって結構ホラー映画観てんじゃん!?と自分に感心したぐらいですよ。しかもホラー映画だけじゃなく、今巷を沸かせるあの音楽映画までパロられていて「うわあやられた!」と思いましたね!

そんなわけで大変笑えて楽しめたこの映画、実は過去シリーズの出演者がカメオで出てきて内輪受け的に盛り上がっている部分は全然わからなかったんで、これはもう過去作遡って全作見るしかないのか!?とすら思えましたね。どちらにせよ、こういったパロディ作、コメディ作ってあまり日本で公開されなかったりするんで、結構コメディ映画の好きなオレとしては、もっともっとこういった映画が上映されればいいな、と思いましたね。


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