裸の銃を持つ男(監督:アキバ・シェイファー 2025年アメリカ映画)

リーアム・ニーソン、まさかの「バカの祭典」降臨!
あのリーアム・ニーソンがイチゴ柄のパンツを見せびらかしてスクリーンに爆誕する。
もう一度言おう。
あの!『シンドラーのリスト』のリーアム・ニーソンが!イチゴのパンツで!大いにニッコリしながら!登場するのだ!

観客の脳は一瞬でフリーズし、その直後「え?今何を観せられてますのこの私?」という極上の混乱に包まれる。そう、これこそが、全世界の映画ファンが待ち望み、心の中で密かに「どうせやるならパンツはイチゴ柄にしてくれ!」と願っていた(嘘つけ)リブート版『裸の銃(ガン)を持つ男』の最高にして最大のハイライトなのだ!
伝説のドタバタ警官が30年の時を超えて復活!
この映画は、レスリー・ニールセンが主演し、警察コメディの金字塔を打ち立てた1991年のカルト的大ヒット作のリブートである。主人公はお騒がせ警官フランク・ドレピン。犯罪者集団や悪の大富豪を相手に、クソ真面目な顔でナンセンスの限りを尽くし、頓珍漢の極北を往くギャグの波動で世界をパニックに陥れながら、なぜか事件を解決してしまう、というとんでもない物語である。
当初は劇場公開の予定だったが、諸般の事情(イチゴパンツの衝撃度が強すぎると懸念の声が上がった、わけではない)により、配信&ディスクでの公開にトーンダウン。「リーアム・ニーソンのイチゴパンツを大画面で心ゆくまで堪能したい!」と自宅の壁に彼の顔写真を飾り拝んでいた(どんなだよ)オレは、少々どころか全細胞で落胆したが、気を取り直して配信で「大画面」に映し出すこととした。
オリジナル版のヤバすぎる狂気に魂を抜き取られる!
さて、ここまでリブート版のパンツについて熱く語っておいて恐縮なのだが、実はオレ、オリジナル版を観ていなかったのだ。**「どうせコテコテでベタベタな古いギャグ映画だろ?」**と、食わず嫌いの天狗状態だった。
しかし、これではいかん! ニーソンのパンツを語る資格がない!と、リブート版の視聴直前に慌てて観てみたところ……なんじゃこりゃあああああ!!
圧倒的な情報量の暴力! 30秒に1回?いや、20秒に1回はギャグの弾丸が飛んでくる狂気の構成。全編、休む間もなく、脈絡もなく、ひたすらバカなことしかしていない。これはコメディではない。もはやギャグの無限機関が産み出した鬼気迫るホラーだ! そしてもちろん、腹筋崩壊レベルで面白い!
リブート版は「最高潮のイチゴパンツ」からの緩やかな着地
伝説のオリジナル版に魂を抜かれた後に観始めたリブート版。設定は、フランク・ドレピン(ニーソン)が**「あのフランク・ドレピンの息子」**という、血統書付きのバカとして登場する。悪役は裏で犯罪を企む大富豪、ヒロインは謎の美女、クライマックスはスポーツ競技場と、オリジナル版の基本フォーマットを律儀にパロディ化している。
面白さのボルテージは、オープニングの「リーアム・ニーソンのイチゴパンツ」という、人類史に残る奇跡のシーンで最高潮のピークを迎えてしまう。その後の展開は、残念ながらそのボルテージをなかなか挽回しきれない。
これはオリジナル版が異常な高密度ギャグの化け物すぎるせいなのだが、ギャグの頻度、ブラックユーモアの鋭さ、「それ意味ある?」的な可笑しさ、といった点で、どうしても見劣りしてしまうのだ。特に、日本のお茶の間には伝わりにくいギャグが散見され、**「待て!今のはなんのパロディだ!解説をつけろ!」**と、文化の壁に頭をぶつける口惜しさも感じた。
バカをやらせたら世界一チャーミングなニーソンおじさん
しかし!これはあくまで「傑作オリジナル版と比べて」の話。一個のコメディ映画として見れば、十分に及第点どころか満点大笑いだ。適度にスカスカで風通しが良い内容が、むしろ心地よい。オレはあまりの心地よさに、なんと2回続けて視聴してしまったほどだ。
何より、シリアスな顔でとことんバカをやりまくるリーアム・ニーソンが、底抜けにチャーミングなのだ!近年は可もなく不可もないB級アクション映画で食傷気味だったが、コメディ俳優という活路を見出したのかもしれない。
本作は、傑作とまでは言えないが、間違いなく**愛すべき「バカ映画」**である。続編が制作されたなら、また大喜びで観たい。というか、いますぐ作ってくれ。もちろん、パンツはイチゴ柄でな!

![裸の銃を持つ男 (2025) ブルーレイ + DVD セット [Blu-ray] 裸の銃を持つ男 (2025) ブルーレイ + DVD セット [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51LvsLcB5dL._SL500_.jpg)
