転んだ!打った!MRIした!

実は8月初旬に転んで頭を打ってしまい、その後微妙な不定愁訴に襲われ、気になって脳神経外科に行きMRI検査をしてもらったのである。

あれは忘れもしない8月1日の午前中、公園の遊具コーナーのある坂を横切ろうとしたら足を取られてスッ転んでしまい、頭を打っただけでなくあちこち擦り傷を作ってしまった。頭に傷はなかったがなにしろ手足に血が滲みじんじんと痛んだので、家に帰ってこれを綺麗にししばらく大人しくしていた。夕方、転んだという心理的肉体的ショックで気分がすぐれなかったので例によって一杯ひっかけたのだが、帰ってきた相方さんに転んだことを告げたら「頭打って酒飲んでんじゃねえ!」と怒られた。まあ確かにそうだ。

その後の数日間は特に頭痛などは起きなかったのだが、なんだか体がだるいし頭もくらくらする。横になっていると楽なんだが、起き上がって動いていると微妙に居心地が悪い。しかしあくまでも微妙で、軽い貧血や低血糖みたいな感じである。夜更かしし過ぎたとかビール1缶空けた程度の覚束なさというか。

ただなにしろ頭痛はなく知覚や運動能力にも異常がなく、ネットで調べてみても「長く続いて心配だったら病院行けば」程度の症状だ。職場に行って仕事もできていたし家事もやれてはいた。休みの日は映画も観に行っていた。それとこの症状、ずいぶん前から度々現れていた「老年期の”のぼせ”」に近い。平熱なのに頭だけが熱くなって気分がどんよりしてくるのだ。

しかしこの「微妙な気持ち悪さ」が著しくQOLを下げていたことは事実で、「もうちょっと様子を見てそれでも無理だったら病院行こう」と10日後ぐらい後になるが近所の脳神経外科クリニックに予約を入れておいた。その10日ぐらいの間に症状は特に悪くはならなかったが、かといって良くもならなかった。

そんなある日、家で血圧を測っていたらちょっとした低血圧になっていたのだ。オレは以前から高血圧の診断を受けていて、医者から処方箋をもらっていたのだが、これがどうも効きすぎていたのではないのか。今までの症状が低血圧のせいだとすると説明も付くのだ。試しに2,3日薬を飲むのをやめてみたら、これがみるみる気分がよくなってきた。

とはいえ、素人の見立てで済ませたくないので一応予約した脳神経外科に行ってMRIを受けてみた。するとやはり何も異常がないという診断だった。その代わり「蓄膿症がありますね」と言われた。うん知ってる、とオレは医者に答えた。3年前ぐらいに人間ドックで頭部MRIをやったことがあって、その時蓄膿症が発覚したのだ。ただこれも何も症状が無いので放置しているのだが。だいたい脳のことを知りたいのに蓄膿症だと診断されても困ってしまうじゃないか。

結局、頭を打ったことは特に何も関係なくて、ただいつもの”のぼせ”と降圧剤が効きすぎて低血圧になっていたということなのではないか。これは降圧剤を処方してもらっている医者と今度相談するので薬を減らしたりなんなりしてくれるのだろう。それとも実際脳震盪的な状態だったが寛解したのかもしれない。これはもう分からない。あとここしばらく酷暑が続いているので体がきつかったというのも大きいだろう。なにしろ年だしな。

そんなわけで都合20日間ぐらいイヤーな気分で過ごしていたというわけだ。今は逆に非常に調子がよくて元気極まりない。この間までの不調は一体何だったんだと思えるほどだ。確かに脳疾患関係は数か月後に突然発症することもあるのらしいが、今の段階でMRIの診断では問題ないこと、症状が何もないこと、そしてこの先あるかないか分からないことを心配してもどうしようもないということで、とりあえず今回の件は終了ということにしておく。長々と書いたが、もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、ご心配おかけしましたと言っておきたい。ご心配おかけしました。