ジュラシック・ワールド/復活の大地 (監督:ギャレス・エドワーズ 2025年アメリカ映画)

オレと「ジュラシック・シリーズ」
遺伝子操作で復活した古代の恐竜が人間を襲う!そんな「ジュラシック・パーク」シリーズ第7弾であり、「ジュラシック・ワールド」シリーズ第4弾となるのが、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』です。
このシリーズ、スティーヴン・スピルバーグが監督した1作目と2作目、『ジュラシック・パーク』と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は、本当に優れたサイエンス・スリラーで、心底好きな作品でした。ジョー・ジョンストンが監督した3作目『ジュラシック・パークⅢ』も、淡白ながらも悪くない映画だったと思います。
ところが、新シリーズとして再開された『ジュラシック・ワールド』と『炎の王国』は、正直なところ「まるでダメ」な出来で、シリーズへの信頼を失いかけていました。しかし、『新たなる支配者』がスパイスリラー風味で意外と面白かったんですよね。だから今回の新作、『復活の大地』がどうなるのか、とても興味津々で観に行きました。
スカーレット・ヨハンソンが大活躍する『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
まず結論から言うと、とても面白く観ることができました。実は今回、かなり期待していたんですが、その一番の理由は、なんといってもスカーレット・ヨハンソンが主演だったからです。MCUやアクション映画だけでなく、文芸映画でも活躍する彼女ですが、やはりスクリーンでの存在感が圧倒的です。
これまでの「ジュラシック・シリーズ」のキャストは個性的でしたが、良くも悪くもクセが強い印象でした。そこにスカーレット・ヨハンソンが、新しい風を吹き込んだように感じます。今作で彼女が演じるのは傭兵というハードな役柄ですが、もともとアクションはお手のものなので、まったく違和感がありません。体つきも顔つきもゴリゴリにタフな雰囲気を出しつつも、颯爽とした美しさを兼ね備えていて、思わず惚れ惚れしました。
陸・海・空に生息する3体の恐竜からDNAサンプルを採取せよ
物語の構成と設定も秀逸でした。ストーリーの発端は、巨大製薬会社による非合法的な新薬開発計画です。恐竜のDNAサンプルを採取するため、スカーレット・ヨハンソン率いる作戦部隊を恐竜の島に派遣するのですが、そのサンプルが陸・海・空に生息する3体の恐竜からそれぞれ採取しなければならない、という設定が効果的でした。これにより、陸・海・空という異なるステージで、それぞれ独自の恐竜とのアクションが展開されるわけです。まるでゲームのステージが次々と変わっていくような面白さがありました。
同時に、恐竜の島近海で遭難した家族も島に迷い込んでしまいます。つまり、DNA採取部隊と遭難家族という、目的の違う二つの視点から立体的に物語が描かれる構成になっているのです。シリーズ7作目となると新機軸を打ち出すのは難しいと思われがちですが、この斬新な構成が物語に成功をもたらしていました。
とはいえ惜しい点
もちろん、完璧な映画ではありません。冒頭の展開が少しのんびりしすぎているように感じました。遭難家族のパートは、「恐竜の恐怖」を描く上では悪くないのですが、正直なところ、家族のメンバーにあまり魅力を感じられず、メインキャラクターになるとは思えなかったほどです。小さな女の子の存在は、物語に危うさをもたらす点で効果的でしたが、それ以外のキャラクターには感情移入しにくいクセがありました。ただし、ティラノサウルスと家族が遭遇するシーンは、やはりティラノ登場というだけで大いに盛り上がりました。
また、監督のギャレス・エドワーズによる、スピルバーグ版へのオマージュがいくつか盛り込まれてた部分はさすがにニマニマさせられましたね。全体的にそつなく物語をまとめている印象ですが、巨大フランチャイズを扱ったためか、少し窮屈で冒険の少ない演出だったようにも感じます。しかし、登場する恐竜たちのビジュアルはどれも迫力があり、美しかった。やはりギャレス監督は人間よりもモンスターを描く方が生き生きするな、と改めて思いました。
総じて、スカーレット・ヨハンソンの出演が作品全体をピリッと引き締めており、最近のジュラシックシリーズの中では特に好きな一本でした。
配役・ストーリー
監督は「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」「ザ・クリエイター 創造者」のギャレス・エドワーズ。製作総指揮をスティーブン・スピルバーグが務め、脚本は「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」のデビッド・コープが28年ぶりにシリーズに復帰。シリーズ初の女性主人公となるゾーラをスカーレット・ヨハンソンが演じ、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリー、ルパート・フレンドらが共演。
【STORY】熟練の特殊工作員ゾーラ・ベネットは、信頼する傭兵のダンカン・キンケイド、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士らとともに、初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島へ足を踏み入れる。そこはかつてパークの所有者が極秘の実験を行い、“最悪の種”と言われる20数種の恐竜が生き残った、地球上で最も危険な場所だった。ゾーラたちの任務は、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発に不可欠な、陸・海・空の3大恐竜のDNAを確保すること。ゾーラたちは恐竜の脅威に立ち向かいながら、任務遂行のために歩みを進めていくが……。
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