ケイト・ブランシェット様主演のSFアクション映画『ボーダーランズ』を観た

ボーダーランズ (監督:イーライ・ロス 2024年アメリカ映画)

映画『ボーダーランズ』は荒廃した惑星パンドラを舞台に、行方不明となったある娘の捜索を依頼された賞金稼ぎリリスが、パンドラに残されたエイリアンの遺産と遭遇してしまう、というSFアクション作品だ。同タイトルの大ヒットビデオゲームの実写映画化作品となっており、ゲームのほうはアクションシューティングジャンルのもので、オレもプレイしたことがある。

なにしろ配役が豪華な作品で、主人公リリスケイト・ブランシェット、共演にケビン・ハート、ジェイミー・リー・カーティス、アリアナ・グリーンブラット、ロボットの声としてジャック・ブラックが出演している。監督は『ホステル』や『グリーンインフェルノ』などゲロゲロホラーのお得意なイーライ・ロス。日本での劇場公開はなく、現在Amazon Prime Videoで配信中。

《STORY》謎めいた過去をもつ悪名高き賞金稼ぎリリスは、アトラスから行方不明になった娘の捜索を依頼され、銀河系で最も混沌とした惑星とされる故郷パンドラに仕方なく戻ってくる。傭兵ローランドや放浪の爆弾魔タイニー・ティナ、ティナの守護者クリーグ、風変わりな天才科学博士タニス、ロボットのクラップトラップと同盟を結んだリリスは、アトラスの娘の捜索と惑星パンドラに秘められた謎を明らかにするべく、危険に満ちた冒険の旅に出る。

ボーダーランズ : 作品情報 - 映画.com

実のところこの作品、製作発表を聞いた時には割と楽しみにしていたのだが、現地でいざ公開されてみると酷評の嵐で興行収入もショボショボ、失敗作扱いということで日本では配信オンリーへとランクが落ちたという経緯がある。そういったわけで「そんなに酷かったの?」という興味半々で視聴してみた。

実際ビジュアル面やゲーム再現度では頑張っていたけれども、物語がありきたりで退屈、ドタバタし過ぎのコメディ展開がテンポを殺ぎ、アクションもお座なりで、確かに噂通りの出来ではあった。年齢制限Gということもあってか派手な流血や肉体破壊が無く、コミックタッチに終始しているばかりに緊張感を持ち込むことができず、結果的になんだかぼやっとした印象の作品になってしまっている。そもそもゲロゲロホラー監督イーライ・ロスにはSFは手に余るジャンルだったのだろう。

とはいえ一つだけ見所を言うなら、やはりケイト・ブランシェットが徹底して素晴らしかったことに尽きるだろう。衣装やヘアスタイルなどゲームキャラをそっくり再現したビジュアルの楽しさは言うに及ばず、アクションではいちいち小憎らしいキメポーズをとり、その立ち姿の美しさといったら惚れ惚れさせられる。やはりケイト・ブランシェットはなにをやらせてもプロ中のプロの腕を見せる最高の役者だ。

ジェイミー・リー・カーティスの出演も嬉しい。それほど派手な役ではなかったが、やはり存在感が素晴らしい。ケイト・ブランシェットにしろジェイミー・リー・カーティスにしろその年齢を揶揄する感想を幾つか読んだが、むしろ彼女らのこの貫禄がしょうもない出来だったこの作品をまだしも観ることのできるものにしているといっても過言ではない。一方ほかの登場人物にしろザコキャラにしろ、あまりにイカレ過ぎていて現実味を感じさせず、特に悪役の魅力の無さが致命的だった。全体的には確かに出来のいいものではなかったが、配信でのんびり観る分には悪くないかもしれない。保証はしないが。

ボーダーランズ

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