ワタリウム美術館『視覚トリップ展』を観に行った

この間の土曜日は青山通りにあるワタリウム美術館へ『視覚トリップ展』を観に行ってきました。展覧会タイトルだけではトリックアート展かと一瞬思っちゃいますが、多数の現代アートによる「新たな視覚体験」を目指してキュレーションされた展示会なんですね。

【展示会概要】コロナ禍で、ただ2年の間に、誰かと実際に会うことは、特別なことになってしまった。何かとの出会いはモニターの画面越しにもたらされる。画面越しの出会いでは、視覚に依るところが増し、触覚や嗅覚などは無力のようだ。共有されつづける画面により、視覚は個人の感覚である以上に、他者と共有する感覚となった。自分と他者を意識するともなく、もはや自分の体験と他者の体験、自分の感情と他者の感情は混在し、その区別さえ難しい。それでも花は美しく咲き、枯れ、その花の美しさを感じているのは、花をみつめているあなた自身である。

視覚トリップ展|ワタリウム美術館

展示されている作品のアーチストは次の通り。結構お馴染みのアーチストが並んでいます。

青木陵子伊藤存ジグマー・ポルケナムジュン・パイクヨーゼフ・ボイスオラファー・エリアソンアンディ・ウォーホルキース・へリング/ジョナサン・ボロフスキー/クリスト/ジュリアン・シュナーベル/マルセル・ブロータス河原温/有馬かおる

ワタリウム美術館は5階建てビルの2階から4階が展示室になっており、1階と地下1階はミュージアム・ショップ&カフェになっています。展示スペース自体はこじんまりとしたもので、ゆっくり観ても1時間もかからないほどなのですが、大きな美術館とはまた違う、アットホームでありながら瀟洒で洗練された雰囲気がとてもいいんですよ。だから作品を一点一点観るだけではなく、アートのある空間でのんびり寛ぐことができるという点が実に素晴らしいんですよね。

写真撮影がOKだったので展示の様子をざっと紹介します。

ドイツのアーチスト、ジグマー・ポルケの作品群。今回の展覧会で一番気に入ったアーチストでした。

こちらもジグマー・ポルケ

ナム・ジュン・パイクの作品群。

こちらもナム・ジュン・パイク。「?」と裏返しになった「?」を組み合わせてハートマーク、「?」と逆さになった「?」を組み合わせて「∞」だなんて、発想がチャーミング過ぎてすっかり惚れてしまいました。

キース・ヘリングも展示されています。

さわひらきによる映像作品「/home」。部屋の中を小さな旅客機が飛び交う、という作品なんですが、こちらもとてもチャーミングだったなあ。

アンディ・ウォーホルによるペインティング作品、ウォーホル、こんな作品も製作していたんですね。

こちらもウォーホル。これもチャーミングだなあ(こればっかり)。キレッキレのシルクスクリーン作品しか知らなかったので、こういう作品を見せられるとウォーホルのイメージもまた変わってきますね。

帰りはミュージアム・ショップを覗いてきましたが、ワタリウム美術館ミュージアム・ショップってとってもグレードが高くて、「あれも欲しい!これも欲しい!」と心をざわつかせながら結局エコバッグを1個だけ買ってこの日は帰りました。ああ、あれも欲しい、これも欲しい……(写真は公式HPより)。