独自の視点や強いこだわりを持ち世界を巡る「クレイジージャーニー」が特異な体験を語る伝聞型紀行バラエティ第4巻。佐藤健寿のエチオピア撮影旅や、リヤカーを引いて世界中をひたすら歩く「リヤカーマン」こと永瀬忠志らに密着する。
世界を股に掛けて「イっちゃってる旅」を紹介するTV番組『クレイジー・ジャーニー』のDVD第4弾である。今回もこれまで以上に強力な"クレイジー・ジャーニー"が紹介されていて面白かった。
今回のDVD収録はイベント映像も含めて8編。
◎Disc:1
・"奇界遺産"佐藤健寿が紹介するエチオピアの「地獄の入り口」「ハイエナマン&謎の老人」
・【リヤカーを引いて地球を歩き倒すリヤカーマン】⇒ 永瀬忠志
・DVD発売イベント映像。
◎DISC:2
・丸山ゴンザレスによる「メキシコ麻薬戦争」前・後編
・"北極点無補給単独徒歩"に挑み続ける男・荻田泰永
・「クレイジージャーニー」+「王様のブランチ」による番組裏話
お馴染み"奇界遺産"佐藤健寿が紹介するのはエチオピアにあるエルタ・アレ火山の「地獄の入り口」。煮えたぎる溶岩が5メートルの近くで見られるという火山の光景も凄いが、地面から噴き出した酸や硫黄や鉱塩が黄色や緑の毒々しい原色で地面を覆い尽くすダロル火山地帯の情景は気の狂った超現実主義絵画の様相を呈していて息を吞ませられる。続く「ハイエナマン&謎の老人」は、まあ、おまけみたいな映像。それにしても毎回思ってるが佐藤健寿って細身でひょうひょうとしているし意外とかっこいいしお洒落なのな。あれは女性ファンつくだろ。
◎奇界遺産「地獄の入り口」エチオピアに地獄が集中してる NAVERまとめ
もう一人の常連・丸山ゴンザレスの前後編に渡る「メキシコ麻薬戦争」は、まあタイトル通りの内容ではあるがTVバラエティで放送できる程度のお手軽レベルではあるな。ゴンザレスは地元の自警団の案内で麻薬戦争がらみの場所を案内してもらうが、あくまでも自警団サイドの案内であり、諸悪の根源たる麻薬カルテルの関係者と接触したりするわけではないのだ。でもたまに死体が写ったりして盛り上がるし、不穏な空気は十分伝わってくるかな。それにしてもゴンザレスは愛想よさそうに見えて結構目が座ってて、それなりに根性ありそうだよな。
◎メキシコ麻薬戦争 - Wikipedia
そして41年もの年月を掛け、リヤカー牽いて世界を旅する男・永瀬忠志!その歩いた総距離は地球一周を既に超える47000キロ以上!もう「飲んだビールが5万本・吸った煙草が5万箱」の「五万節」状態!なんでリヤカーなのか全然分かんないところがまさに「クレイジージャーニー」!なんで旅してるのか本人も分からないとか言ってるところも「クレイジージャーニー」!なにもかもなんだか分かんないのだが、なんだか分かんないけどとりあえずカンドーさせられる!この人は膨大な年月と労力を掛け、とりたてて意味の無いことでとんでもない偉業を打ち立てた、というある種「異能」の人なんだよな。
◎永瀬忠志プロフィール!リヤカーマンの実績と職業や家族も紹介!
最後に紹介するのは今まで観た「クレイジージャーニー」で最強&最狂なんじゃないかと個人的に思った"北極点無補給単独徒歩"に挑み続ける男・荻田泰永!えー、"北極点無補給単独徒歩"ってなんだか呪文みたいな言葉ですが、この荻田さん、カナダ最北端から氷の張った北極海を北極点を目指し徒歩で踏破する、しかも途中一切補給無し、という冒険の旅を続けている人なのだ。順調にいけば最大50日で800キロの行程なのだが、なにしろ海氷なので裂け目があったり山のように立ち上がった乱氷帯があったりで決して直線距離で行くことができない。しかも橇に積んだ荷物は100キロ、気温はマイナス50度、さらにホッキョクグマ襲撃の危険まであるのだ!おまけに前進したと思ったら乗っている氷が流されて北極点から遠ざかっているという、もう「賽の河原で石を積む」ような状態!!実はこれまで何度も挑戦しつつ北極点到達は成されておらず、現在も挑戦中なのだという。いやあ……死と隣り合わせというか、常人なら簡単に死ぬ冒険と言うか、まあ常人は普通やろうとも思わないというか……。そしてこんな過酷な冒険を、荻田さんは「死にそうで大変だからこそやる」のだという。もうこれマゾだよな……。でもリヤカーマン永瀬さんもそうだけど、「何だか分かんないけど、でもやるんだよ!」という「クレイジー」さは最高の強力さだよな!とりあえずオレは感嘆したよ!
◎北極冒険家 荻田泰永(N.A.P.所属)遠征ホームページ
- 出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: DVD
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