最近聴いたエレクトロニック・ミュージック

■Complete Music / New Order

Complete Music

Complete Music

New Orderの最新アルバム『Music Complete』のエクステンデッド・ヴァージョン集である。CD2枚組で全11曲。オレは昔からNew Orderはアルバムなんかよりもシングルのエクステンデッド・ヴァージョンが好きでそればっかり聴いていたクチなのだが、たいして面白くなかった新作アルバムもエクステンデッド・ヴァージョンともなるといやあこりゃおもしれえNew Orderサイコーとか言っちゃうわけである。輸入盤で購入したのだがダウンロードコードが付いており、オリジナルの『Music Complete』をmp3とFLACでD/L出来るから、新譜を持ってない人もこっちを買えばみんな幸せになれるからそうすればいいのである。 《試聴》

■Yoyogi Park / Lawrence

Yoyogi Park

Yoyogi Park

特に新しいことをやっているとか、個性が際立っているとか言う訳でもないが、なにか耳に馴染み、いつまでも聴いていたいという音楽がある。ドイツ、ハンブルグを中心に活躍するピーター・カーステンのプロジェクト、ローレンスの音にはそんな安らぎと喜びがある。彼のニューアルバムのタイトルは『Yoyogi Park』、渋谷にあるあの代々木公園だ。このアルバムを聴いていると、あたかも休日の公園をそぞろ歩いているような豊かな落ち着きが溢れている。ジャンルで言うとディープ・ハウス/アンビエントになるのだろうが、決してビートレスではなく、淡い色調を感じさせる柔らかなリズムが淡々と刻まれる。それは歩くリズム、呼吸のリズム、普段の日常のリズムということなのだろう。 《試聴》

■Afterlife / DJ Rashad

Afterlife

Afterlife

2014年に逝去したフットワーク・プロデューサーDJ Rashadの未発表音源がアルバム・リリース。未発表音源集とはいえクオリティは高い。DJ Rashadの友人とレーベル所属メンバーが協力して完成させたものらしい。フットワークのアルバムはそれほど多くリリースされないのでこの機会に聴いてみるといいかも。それにしてもタイトルが『Afterlife』というのが泣かせるなあ。 《試聴》

■Too Many Voices / Andy Stott

Too Many Voices

Too Many Voices

UKマンチェスターのプロデューサーAndy Stottの4作目となるアルバム。ポスト・インダストリアル/アンビエント/ドローン系の音となるが、何しろドローンだけにどろーんとした音である。気分がどろーんとしている時にはハマるかもしれない。ただ今回のドローンのどろーん具合はそんなにダークサイドでもなく、「暗黒」というより「ちょっと薄暗い」程度かな。 《試聴》

■We're Worried About You / Cocainejesus


オレが個人的に大いに気にしている謎のアンビエント・レーベルDream CatalogueからリリースされたCocainejesusのアルバム。例によって謎のユニットである。音的にはDream Catalogueらしいメランコリックなアンビエントハウスともいえるが、少々乾いた雰囲気がある分これまで聴いたDream Catalogueアーチストとは違う感触があったな。もっとズブズブでもよかったかもしれない。 《試聴》

■Crooks, Crime & Corruption / Horsepower Productions

CROOKS, CRIME & CORRUPTION

CROOKS, CRIME & CORRUPTION

ダブステップ黎明期から活動してきたプロジェクトHorsepower Productionsのニューアルバム。テクノ/ハウス系の曲もあるが、ジャングル、ブレイクビーツがフィーチャーされた曲でベテランの本領を発揮するアルバムだ。 《試聴》

■fabric 87: Alan Fitzpatrick / V.A.

Fabric 87: Alan Fitzpatrick

Fabric 87: Alan Fitzpatrick

いつも買ってるMixCDシリーズFabricの87番はUKテクノのAlan Fitzpatrick。作業用にガンガン聴く。 《試聴》