『バイオハザード』の生みの親であり、現在ゼニマックス・グループの開発スタジオTango Gameworksを率いるゲームデザイナー、三上真司氏による新たなホラー・ゲーム、『サイコブレイク』をプレイしております。
主人公の刑事・セバスチャンは、市街地に建つアサイラム(精神病院)で発生した謎の大量死亡事件を調査すべく、相棒のジョセフ、後輩のキッドとともに病院を訪れる。だが彼は、捜査の途中で意識を失い、目を覚ますと眼前には、腐臭に満ちた世界が広がっていた。襲い来る異形の化物たちと、精神病院とは思えない風景。彼はいったい、どこに迷い込んだのか。“何もわからない”という恐怖と孤独に、男は追い詰められていく……。 (サイコブレイク - PlayStation.com)
とまあ、"どことも知れぬ悪夢の如き世界"にとりこまれ、そこでゲロゲロでグチャグチャなクリーチャーたちから逃げたり戦ったりしながら進めてゆくゲームなんですな。
とりあえず基本はステルスです。クリーチャーを避け物陰に隠れ中腰で抜き足差し足しながら勝機をうかがう、もしくは逃げ回る、時々鉄砲バンバン撃つ、そんな感じです。ただし銃弾は少ないので撃ちまくるわけにはいきません。敵はゾンビみたいなヤツが殆どなので(今のところ)、動きはゆっくりなんですが、実は主人公も足が速くないのでもたもたしていると追いつかれます。スキルアップの概念があり、セーブポイントとオートセーブを使い分けながらゲームを進行させてゆきます。
とまあ、『バイオハザード』ミーツ『メタルギア』みたいなゲームなんですよ。
ホラー・ゲームとしてはどうか?というと、「怖い」というよりも「グロい」「気色悪い」のほうが勝っているでしょう。いつもでもどこでもあたりは血糊と死体と臓物だらけ、ゲームしていても腐臭が漂ってきそうなぐらいです。ただ慣れてしまうと単なる「グロいアクションゲーム」になってしまうんですよ。例えば『アラン・ウェイク』の暗闇の恐怖・不安はないし、『ラスト・オブ・アス』の絶望感・無常感もないんです。一番近いのはホラーFPS『F.E.A.R.』ですかね。あれも血糊と死体と心霊でしたから。S.T.A.R.S.とアンブレラの出てこない心霊要素込みの『バイオハザード』という言い方のほうが分かりやすいかな。
そういった部分で物凄く斬新なことをやっているってわけでも実はないんですが、ゲーム自体は適度なストレスと上手に敵を殲滅させたときの開放感のバランスがとてもよくて、この辺はさすがにベテラン・ゲームディレクターの仕事だな、という気がします。ホラー性よりもこういった作りの良さで楽しませるゲームですね。・・・とはいいつつ、ヌルゲーマーのオレにとっては結構難易度高くて、死んで死んで死にまくってます。これってちょっと覚えゲーも入ってるし…。ああ・・・心が折れそう・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=S5c8GTkZgvQ:movie:W620
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