最近聴いたエレクトロニック・ミュージック その2 / Clark、The Field、The Exaltics、Kirk Degiorgio、Mathias Kaden、DJ EZ

■Feast/Beast / Clark

最近では映画『エリジウム』のサントラにも楽曲が抜擢されたWARPレーベルの鬼才、Clarkのニュー・アルバムはCD2枚組、全30曲に渡るRemixワークス集。Amon Tobin、Nathan FakeMassive AttackDepeche ModeらのRemixに加え、自身の未発表音源も含まれる。多数のアーチストのRemix集にも関わらず、徹底してClarkのカラーで染められ、アルバムを通して聴くと寄せ集めどころかまるで彼のオリジナルのように聞こえてしまう所が凄い。非常にアグレッシブかつ実験精神旺盛に組み立てられたこれらの音源は、あたかもコンセプト・アルバムのようにすら聴こえてくる。 《試聴》

■Cupid's Head / The Field

CUPID'S HEAD +1

CUPID'S HEAD +1

The Fieldの1stは、どこまでもループしながら天の高みを目指していくような法悦感に満ち、まさに名盤と言っていい作品だった。その後The Fieldは1stの手法を捨て様々な実験を試したアルバムを作り続けてきたが、この「Cupid's Head」ではもう一度1stの手法を取り入れた法悦のループを再現する。しかしこのアルバムではさらに最近流行のインダストリアル/ドローン系のダークさも取り入れ、決して1stの再演にとどまらないオリジナリティを獲得している。1st好きの自分にとっては「あのThe Fieldが帰ってきた!」と思えた1枚だ。 《試聴》

■Das Heise Experiment / The Exaltics


Robert WitschakowskiによるプロジェクトThe Exalticのニュー・アルバム。陰鬱なアシッド・サウンドの踊るアンダーグラウンド・ジャーマン・エレクトロ。CDは限定100枚。あしぃーーーっど!! 《試聴》

■Sambatek / Kirk Degiorgio

Sambatek

Sambatek

UKのデトロイトテクノ・フォロワーKirk Degiorgioの新たなプロジェクトはサンバとテクノの融合を目指したSambatek。ブラジリアン・パーカッションの響きを云々する以前にKirk Degiorgioらしい完成度の高いテクノ・アルバムとして聴ける。これもいいなあ。 《試聴》

■Watergate 14 / Mathias Kaden

WATERGATE 14

WATERGATE 14

ベルリンのクラブWatergateからリリースされているMixCDシリーズの14番はミニマルハウス/テクノ・アーチストMathias Kadenによるもの。ソフトに開幕するMixは徐々にハードなプレイへと変わってゆく。 《試聴》

■Fabriclive 71 / DJ EZ

Fabriclive 71: DJ Ez

Fabriclive 71: DJ Ez

Fabricliveの71番はロンドンのKISS.FMでレジデントDJを務めるUKガラージ・プロデューサー、DJ EZ。弾むパキパキのリズムとキラキラのメロディ、あーたまにはこういうのもいいなあ! 《試聴》