あれこれBOX-SET買っていた : その2『エイリアン・アンソロジー』『アバター ブルーレイ版エクステンデッド・エディション』

■エイリアン・アンソロジー:ブルーレイBOX

やっと出ました『エイリアン』BD!シリーズ1〜4と特典ディスク2枚の計6枚のBOX-SETでありますよ。1〜4全てオリジナル版と完全版両方収録ですよ(1は何故か1分短いデレクターズカット版)!そもそも2以外に完全版があったなんて知りませんでしたよ!さらに特典ディスク1は17時間のメイキング映像、2はBD容量目一杯のイメージアーカイブ集ですよ!一体いつ観るんだこれ!?それにしてもこのシリーズ、2がいいとか4がサイコーとか3はグダグダだ、とか意見もいろいろあるとは思いますが、それぞれに甲乙付けがたいカラーがあって面白いですよね。「前作と違うことをやってやる」という意気込みがどの作品にもあってそこがいいんですよね。なにしろ監督がリドリー・スコットジェームズ・キャメロンデヴィッド・フィンチャージャン=ピエール・ジュネとそうそうたるメンツですもんね。
今観返してみると、「1」なんか今じゃすっかり肝っ玉かあさんみたいなシガニー・ウィーバーがこの頃は若くて美人ちゃんなのが新鮮ですね。しかしやっぱBD版凄くて、もう何十回も観てるのに「ここってこうだったの!?」という発見をしてしまいますよ。もともと画面の暗い映画だったからBDで観ると細部まで確認できるんですよ。「1」のエイリアンシップ探索メンバー3人の宇宙服がそれぞれ色違いだったなんて初めて知りましたよ!それにしても、死んだフェイスハガーを裏返して器具つっこんで検査するシーン、あのフェイスハガーのビラビラした部分ってホタテのヒモだよね?あとさあ、昔からずっと疑問だったんだが、チェストバスターは何食ってあんなに大きい成体エイリアンになるんでしょうね?
「2」って今観ると大味で意外とつまらないんですが、「1」の「暗いしスモーク焚いてるしなんだかよく分かんない映像」の映画をとっても分かりやすくしたという点が優れていると思います。ただ「2」はエイリアン・シリーズの中で最も美意識が低いという点が残念なんだよな。ジェームズ・キャメロン映画のメカってどれもどうも野暮ったいし。「3」は公開当時は「2」の迫力と比べられて地味な印象だったし失敗作扱いでしたが、今観ると映像のそこここが端正で美しいんですよね。しかもなんといってもフィンチャーのデビュー作!ここからフィンチャーがあれだけの凄い映画を撮り始めたと思うと感慨深いですよね。「4」も好きだなあ!ジュネのヨーロッパ的な色彩感覚とアート・ディレクション、一筋縄ではいかないじんわりとしたエグさ、そしてあちこちに皮肉たっぷりのエピソードが散りばめられているところが粋でいい!なによりウィノナ・ライダーたんが出演していることが嬉しいではないですか!

アバター ブルーレイ版エクステンデッド・エディション

BOX-SETって訳じゃないんですがついでに紹介。去年の暮れ公開され一大3D映画ブームの火付け役ともなった『アバター』の3枚組BDであります。劇場公開時賛否両論を巻き起こした映画ですが、オレはもうメロメロになるぐらい大好きな映画です。「世の中には二種類の人間がいる。アバターの好きな人間と、そうじゃない人間だ」と思ったぐらいです。そういえば公開直後に特典が何も無いソフトがリリースされてたけど、後から絶対こんなの出るって思ってましたけどね。やっぱり出ましたね。いや、そう思いつつ最初のBDも買っちゃったけど、これも買っちゃいましたよ…。それにしても本編ディスクには『アバター』のオリジナルと最近劇場公開された特別篇、それとBDだけのエクステンデッド・エディションが入ってるんですが、なにしろこのエクステンデッド・エディションが凄い。再生した時、別の映画が始まったかと思って自分、しばらく固まってしまいました。10分余りある全く新しいプロローグが付け加えられているんですよ。これだけでも結構な配役やCGIが施してあるんですが、劇場公開時は全部バッサリ切ってたんですね。いやビックリしたわ。無駄なシーンというわけでは全然無く、これがあることでより深く『アバター』の作品世界を説明することに成功していると思うわ。どんなシーンかは観た人だけのお楽しみ!他の追加シーンも「確かにこんなシーンは無かった」と分かるぐらいくっきりと印象深く、そしてより以上に『アバター』世界の驚異を描いたシーンばかりで、もうこのエクステンデッド・エディションが《完全版》ということでいいんではないでしょうかね。ファンの方には是非お薦めです!