シンギュラリティ (PS3) (XBOX360)


またぞろ新しいFPSゲームやって「ヒャッハー!」と一人部屋で吠えているフモで御座います。ホントは難易度が厳しくて吼えるどころかさめざめとすすり泣いている状態なんですが…。ゲームのタイトルは『シンギュラリティ』、SFタイプのFPSであります。北米では夏頃され、国内盤は秋にリリースされたんですが、このローカライズ洋ゲーファンの天敵スクエニで、例によって残虐描写削りまくったヌルいバージョンで発売しやがった為、北米版を購入してのプレイであります。
さてこのゲーム『シンギュラリティ』、お話のほうはというと、ロシア領内の海図にも載っていない孤島に建てられたロシア極秘施設がなんらかの理由により爆破崩壊し、それを察知したアメリカ特殊部隊が秘密裏に島に上陸、ここで何が行われていた調査するところから始まります。そして分かったのはロシアがここで時間操作の実験をしていたこと、それが失敗し時間軸が乱れ、そして時の狭間からおぞましいモンスターが出現し島のそこここを闊歩しているということだったのです。さらにアメリカ軍の上陸を知ったロシア軍もまたこの島に上陸し、アメリカ、ロシア、モンスターの三つ巴の戦いを繰り広げるのです。主人公は時間操作を可能にするマシンを手に入れ、時代を行き来しながら戦いを生き抜き事態の確信へと近づこうとしますが…。
SFタイプのFPSなんですが、なんかいろんなFPSゲームを参考にして作られてるなあ、という感じがします。研究所の様子や天を突く業火の如き光芒なんかは『Half life』を思い出させますし、武器と時間操作マシンを駆使して戦うシステムは『Bioshock』っぽいですし、廃墟となったロシア領の町は『METRO 2033』を思い出しました。また時間操作というゲームアイディアでは『Time Shift』というゲームがありましたし、アイテムによりスキルや武器レベルが上がってゆくシステムは『Dead Space』によく似ています。まあいろんなゲームの美味しいとこ取りと言っちゃあそれまでですが、似ているとかそういうことよりも、こういったゲームがいつも新作で楽しめる、ということはFPSファンにとっちゃあ有り難かったりもするわけです。
ゲームの特色としては時間操作マシン「TMD(タイム・マニュピレーションデバイス)」を左手に装備し、これを駆使してプレイするというところでしょうな。TMDは武器にもなりますが、局所的に時間を遡らせたり進めたりすることができ、これを使用することでマップを攻略するというわけです。ただすぐパワーがなくなるので使い勝手が悪いんだよなあ。
それとこのゲーム、難易度が高いというかもうちょっとユーザーフレンドリーでもよかったんじゃないかという部分が多々あり、プレイに難儀しております。まず武器が二つしか持てない、ライフ回復が今時アイテム制、物陰に隠れるアクションが無い、などがありますが、なにより難物なのはチャプターごとのセーブが無く、アイテムを取りこぼしてもやり直せないばかりか、詰まってしまったら最初からやり直さなきゃならないという恐るべき事態を引き起こすのです。正直、弾薬が殆ど無い状態でモンスターだらけのフィールドに放り込まれ全滅させなければそこから出られない、オートセーブかかってるので別のセーブデータでやり直すことが出来ない、なんて事があって頭クラクラしました…。そういうのもあって実は半分ぐらい進めたのにまた最初からやったりしてましたよ…。しかしそこまでしてクリアしたいと思わせるって、ひょっとしてこのゲーム、面白いんじゃないのかッ!?

Singularity (輸入版:北米・アジア)

Singularity (輸入版:北米・アジア)

Singularity (輸入版:北米)

Singularity (輸入版:北米)