マーベル・ヒーロー総出演!〜『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』

■ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト / ブライアン・マイケル・ベンディス、ャスダ・シゲル

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

  • 作者: ブライアンマイケルベンディス,ャスダ・シゲル
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2010/05/29
  • メディア: 大型本
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世界最強のヒーローチーム、アベンジャーズを崩壊に追いやったのは、狂乱した最古参メンバーだった。悲劇の傷が癒えぬ中、彼らの不在につけ込んだ陰謀が密かに進行していた。謎の人物に雇われた悪役エレクトロによって、重犯罪刑務所ラフトの警備システムが破壊され、数十人ものスーパービランが野に放たれたのだ。だが、ニューヨーク崩壊の危機にアベンジャーズはいない。運命の導きによって集まったヒーロー達は、戸惑いながらも巨大なる敵に立ち向かう。多勢に無勢の死闘の中、新たなるアベンジャーズが産声を上げた!最強チームの終焉を描いた問題作「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」の後を受け、『アルティメット・スパイダーマン』のブライアン・マイケル・ベンディス、『アルティメットX‐MEN』のデビッド・フィンチのコンビが贈る、新たなアベンジャーズ・サーガ。ウルヴァリンキャプテン・アメリカ、アイアンマン、スパイダーマン、スパイダーウーマンら人気ヒーローに加え、ルーク・ケイジ、セントリーという異色の顔ぶれも参加。21世紀を舞台に、新たなアベンジャーズ伝説が幕を開ける。

ウルヴァリンキャプテン・アメリカ、アイアンマン、スパイダーマン、スパイダーウーマンが総登場!と聞いて「おおスゲエ!」、と喜ぶよりも「有名所全部並べればいいってもんじゃ無いんじゃねーのか?」と最初眉をひそめたオレである。いや、仮面ライダー総登場!とかウルトラ兄弟総登場!とか、まあ子供の頃は嬉しかったよ。でもそれって一応世界観的に統一できるもんがあったからでしょ。だけどこのマーベル・ヒーロー総登場!って、なんか一把一絡げ過ぎねえか?と最初苦言を呈したオレである。しかーし!ページを開いて読み進むうち、出てきた言葉は「ああああ楽しい!」であった!サーセン!やっぱオールスター戦サイコー!
アメコミ初心者ゆえ、よく知らないヒーローもいたりはするのだが、ウルヴァリン、アイアンマン、スパイダーマンといった映画でお馴染みのヒーローが同じ世界で会話しているっていうだけでも面白い(さっきの発言はなんだったんだよ!?)。そして彼らがそれぞれの技を生かし協力し合いながら凶悪な敵と戦うのだ。当然だがキャラもきちんと書き分けされていて、特にスパイダーマンが今風のヤンチャ小僧として描かれているのには苦笑してしまった。
それよりもなによりもこの『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』、グラフィックがなにしろいい!筋肉の一筋一筋が丹念に描かれ、まるで彫像のように陰影を与えられた彼らスーパーヒーローの立ち姿がカッコいい事この上ない!なんかもう登場するたび「バーン!」ってな感じで華麗なポージングして現れるその大見得の切り方には「いよ!待ってました!」と言いたくなってくるぐらい!大コマ使ったグラフィックなんてそれだけで一枚絵として通用するイカしまくった構図で、見れば見るほど惚れ惚れしてしまう!オレ、やっぱストーリーがごちゃごちゃしているよりもこういう"絵で魅せる"コミックのほうが好きかもなあ。ちなみにこの『ニューアベンジャーズ』、本国ではまだまだまだまだ続いているようで、全部追いかけ切れるかは…謎…。

この『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』はこちらでもっと詳細に紹介されているので是非ご覧になってください。
小覇王の徒然はてな別館/アベンジャーズ・アッセンブル!