『ニンジャ・アサシン』は切り株と血飛沫が舞うとっても楽しいアクション映画だよ!

ニンジャ・アサシン (監督:ジェイムズ・マクティーグ 2009年アメリカ映画)


ニンジャ・アサシン』である。ヨーロッパを舞台に、今もなお存在する殺し屋ニンジャ集団が、抜け忍となった主人公を追って血で血を洗う戦いを繰り広げるというアクション映画なんである。なにしろこの映画、とにかくブチ殺しまくり血飛沫飛びまくりの爽快残虐映画なのである。映画冒頭から切り株の乱舞乱舞、切り株の量だけで言うならその辺のホラー映画4,5本分は出てくるんではないかという切り株大盤振る舞いの切り株てんこ盛り、あんまり愉快なもんだからオレは最初からガッハガッハ笑いながら観てしまったが、これはつまり掴みはOKということにほかならず、巷の切り株好きの諸兄にも是非お薦めしたい切り株アクションであるといえよう。
製作が『マトリックス』、『スピード・レーサー』のラリー、アンディ・ウォシャウスキー兄弟とジョエル・シルヴァーということから、ああいうタイプのアクション映画だと思ってもらって差し支えないだろう。嫌いな方も多いらしいがオレ自身はあのコミック風でチカチカしたアクションは結構好きだ。ニンジャ対ニンジャ、それを追う欧州警察組織、三つ巴の戦いは欧州警察組織がなかなかにいいヤラレ役っぷりでバタバタブチ殺されていって気持ちイイ。ニンジャたちのトリッキーな動きの戦いぶりもまた観ていて楽しい。暗闇を音もなくわらわらと移動するニンジャたちはまるで『エイリアン』のように不気味で凶悪そうだ。
ニンジャが主人公ということから既に物語は荒唐無稽だ。子供時代の主人公が「ニンジャの里」でどのように熾烈で情け容赦無い修行をさせられてきたかフラッシュバックで語られるが、こんなに強力な殺し屋集団がいるんだったらとっくに世界は滅茶苦茶になってるような気がするが、まあ勿論そんなことはない。クライマックスではこの「ニンジャの里」に欧州警察組織が乗り込んで重火器小火器ドンパチ言わせるが、えーっとここ、いったいどこの国だったの?なんて考えてはいけない。細かいことをいちいち気にせず切れ味のいいアクションを堪能しよう!
主演のニンジャを演じる韓国の人気歌手・俳優Rain(ピ)がこれまたいいガタイしている上にしっかりスタントをこなしていて、なかなかやるわいの、と思っていたのだが、なーんか顔がひろゆきにそっくりで、途中からひろゆきが深刻な顔して大立ち回りを演じているように見えて微妙に可笑しかったのだが、こんなことを書いてRain(ピ)ファンのオバサマたちからマジもんのニンジャ・アサシンを送り込まれ、命を狙われたらどうしよう!?などとアホなことも妄想した『ニンジャ・アサシン』であった。

ニンジャ・アサシン 予告編


ニンジャ・アサシン Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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