ガンツ新作、今度は地球防衛戦だ!

■ガンツ(28) / 奥浩哉

GANTZ 28 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 28 (ヤングジャンプコミックス)

不慮の死から謎の技術で生還させられた主人公たちは理由も知らされないまま超科学装備を渡され、得体の知れない生き物たちとの殲滅戦に駆り出される。幸運にも戦いに生き残った者たちは”ガンツ”と呼ばれるマシーンから採点され、次の戦闘まで日常に戻された――。徹底的なまでに死と殺戮と不条理に満ち溢れた異色SFアクション・コミック『ガンツ』最新刊である。前巻のプロローグから引き続き描かれる新章は遂に地球規模の異星人侵略だ!雲霞の如く空を覆うエイリアン戦闘機とビルをなぎ払う巨大ロボ!人々を無差別殺戮してゆく巨人エイリアン!それにガンツ戦士たちが立ち向かうんだッ!なにしろCGを駆使して微細に描かれたグラフィックが凄まじくSF過ぎる!まるでハリウッド大作でも観せられているようなその怒涛のヴィジュアル・イメージはその辺のハンパなSF作品などケツまくって逃げたほうがいい高クオリティだ!しかし単行本の大きさではあの絵の迫力が全部伝わらない!カラー大型本で出せ!高くても買うぞ!物語的には不条理さが一歩後退した分今までの『ガンツ』ぽさが薄れてきているのだが、逆に大風呂敷を広げるだけ広げたSF展開は大いに期待できるぞ。多分最終章になるであろう『ガンツ』のこれからの展開が楽しみすぎる!