秩父に芝桜を見に行った(その2)

芝桜を見終わったオレと相方さんは秩父の野山をハイキングすることに。秩父には「秩父札所十番」というのがあり、あちこちにお寺さんが建っておりました。とりあえず大慈寺と語歌堂というお寺を回ってみました。
 
秩父は蕎麦どころでもあるらしい。ちょっと目に付いたお蕎麦屋さんに入って普通のざる蕎麦を頼みましたが、確かに瑞々しく腰もあってとても美味しかった。蕎麦の写真は撮り忘れちゃったので、相方さんの撮った写真を載っけておきます。
 
"横瀬川と曾沢川の合流点に位置する寺坂は標高差約40mの棚田が広がるエリア"なんだそうです。すいません、これ、旅行雑誌の書き写しです。

しかしその棚田を見下ろす武甲山の麓に異様な建造物が。

これ、セメント工場だったんですね。近くまで寄って写真を撮ってみました。

秩父市武甲山(標高1304m)はセメントの材料になる石灰岩の鉱床で、1923年からこの採集が行われてきたのだそうです。秩父はセメント産業に潤いましたが、需要が減り今年から採取は中止されるのだとか。それにしてもコンビナートのようなこのセメント工場、やはり、なんというか、異様で、威圧的で、醜い建物ではないですか。そしてこういう醜い建物に、なぜか目を奪われてしまうから不思議ですよね。

そして100年近くも山頂を削られてきた武甲山が、これもまた、痛々しいほど醜い山と化しています。かつては山伏の修験場だった霊場でもあったという山らしいのですが、今は見る影もありません。日本みたいな狭い国で資源採掘や地場産業の活性化はとても重要なことですし、ある意味ここで採れるセメントによって日本の経済発展は支えられてきたのでしょう。しかし環境破壊だのなんだのと口幅ったいことは言いたくはありませんが、やはり、醜いものは醜いですよね。これが自然の形に戻るのにいったい何万年何億年掛かるのでしょうか。てか、こんな目立つ山じゃなくて端っこの小さい山とかでもよかったじゃん…。

帰りは時間が余ったので相方さんと秩父湯元・武甲温泉に入ってきました。ハイキングの後の温泉とビールは格別でしたよ。

温泉前の駐車場には何故かたくさんの鯉のぼりが風に舞っておりました。

帰りの電車は横瀬駅から。日も暮れてそろそろ時間となり、相方さんと秩父の山を後にしました。

(おわり)