年の瀬も押し迫ってまいりました。という訳でオレの日記も今年観た映画の総まとめ、『2009年オレ的映画ベストテン!』などをやってみたいと思います。
それにしても長年映画観てますが、今年ほど良作名作に恵まれた年は珍しいんじゃないでしょうか。映画館の洋画集客率が低迷しているって、絶対あれ何か間違ってますよ。理由はいろいろあるのかもしれないけど、これだけの優れた作品が観られていない、というのはある種の不幸というか損失なんじゃないのかとさえ思えてくる。まあ世の中映画ばっかりが娯楽じゃないと言われればそれまでですけどね。
と言う訳で『2009年オレ的映画ベストテン!』行ってみましょう。今回はそれぞれの映画の見所に当たる「本体」を鋭く考察してみました(嘘です。テキトーに書き散らかしました)。
*1位* 『スラムドッグ$ミリオネア』
なにしろオレは最後の「ジャイホ〜♪」が好きで好きで堪らないのである。多分この映画の本体はあの「ジャイホ〜♪」にあり、それまでのドラマは全て壮大な前振りだったというのが正解なのだと思うのである。あの「ジャイホ〜♪」の快感は今年観た全ての映画を蹴散らし、この映画をオレにとっての本年度NO.1の座に輝かせたのだ。べ、別にラブ・ストーリーなんてどうでもいいんだからね。DVD10回見返してラストの「運命だった」というフレーズで100回号泣なんかしてないんだからね。してないんだからねッ! 《レヴュー》
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*2位* 『ドゥームズデイ』
モヒカンが暴れる映画に駄作はないのである。ということでこの映画の本体はもちろん「モヒカン」なのである。例えそれがどんな映画であろうと、知能指数が限りなく低そうなモヒカンが出てきて「うあああああああああ」とわめいた途端、映画は全てそのモヒカンに持っていかれる運命なのである。モヒカン万歳。モヒカンを、オレにもっとモヒカンを! 《レヴュー》
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*3位* 『ザ・バンク−堕ちた巨像』
この映画の本体、それは「クライグ・オーウェンの眉間の皺」である。常に憤怒に燃え「オレが正義だあああああ」と鼻息荒くし爪楊枝が100本位挟めそうな程深い皺を眉間に刻む姿に男は立ち女は濡れるのである。梶原一騎漫画の再来のように深く刻まれたこの眉間の皺こそが男の男たる所以を如実に表現するのだ。さあモテたい男子は今日から眉間に思いっきり深い皺を寄せる訓練だ。 《レヴュー》
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*4位* 『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』
様々な見どころに溢れたこの映画、なんと本体は「ビール6缶パック」であった。ビール6缶パックを持ち寄り女の愚痴を言いながらビールを干しへべれけになってバリー・マニロウを歌う異形の者二人のシーンこそがこの映画のハイライトだったのだ。 《レヴュー》
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*5位* 『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』
この映画の本体は「巨大化」である。劇中主人公と敵役が何故か突然巨大化し建物を蹴散らしながらファイトするのである。意味がわからない。アホである。アホな映画なんである。「この映画は骨の髄までアホなんだあああああ!」と高らかに宣言したこの瞬間、『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』は傑作の名をほしいままにしたのである。 《レヴュー》
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*6位* 『レスラー』
プロレスに生きる男の悲哀を描いたこの映画の本体は実は映画本編ではないのである。この映画の本体、それは「映画上映中、流血シーンがあると手で顔を覆っていた若年男子」である。全く、きょう日の男は流血(しかも映画だから特撮)さえもまともに見られないほど弱体化しているのか!?とオレは憤懣やるかたないのである。ここでも書いたがやはり精神的なものを鍛え、国体を復活させる方が先ですよね、としみじみ思うこのオレなのである。 《レヴュー》
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*7位* 『トランスフォーマー:リベンジ』
ロボット・アクション映画『トランスフォーマー:リベンジ』の本体、それは勿論ロボットでも何でもない。この映画の本体は「主演のチャンネーのドスケベなバディ」である。チャンネー単体ならよく見るハリウッド女優であるが、暴れまくるロボのシズル感溢れるピカピカのメカが画面狭しと描かれれば描かれるほど、それと対比するようにチャンネーの生足の生っぽさが引き立ちそそりまくるのである。要はコントラスト、ということなのである。ああ、こんなチャンネーとテルホでサーアーまでクーファツ…(おいおい) 《レヴュー》
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*8位* 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生 』
文学の薫り高いしっとりとした秀作であったこの映画、その本体は「とにかく長い」、これにつきるであろう。なんと167分である。3時間近くあるのである。勿論もっと長い映画はあるし、今年公開された邦画『愛のむきだし』なんて237分もあったりした。イングロあたりは153分、約2時間半だったが、オレにとってはこのぐらいがギリである。堪え性の無い中学生体質のため、どんなに良作であろうと3時間とかなっちゃうと尻込みするのだ。やはり映画はドンパチあってサックリ90分。これに限ると思うのである。 《レヴュー》
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*9位* 『2012』
ぶっこわれまくる地球を舐めるように眺め、うっとりと愛でることを目的にしたこの映画、どこもかしこもクライマックスと言えることもできるが、それが最高潮に達したのはなんといっても「バックり割れた地殻の断面から突如飛び出す地下鉄車両」だろう。笑った。こんな馬鹿なシーンあるかっつーの。地球はこうしてゲラゲラ笑われながら終わってゆくのである。合掌。 《レヴュー》
*10位* 『イングロリアス・バスターズ』
小ネタの多いこの映画、いってみれば「本体の宝庫」と言う事が出来るかもしれない。ブラピの割れた顎とか"ユダヤの熊"が持つバットとかヒトラーのケープとかボンジョルノとか挙げていけばキリがない。そもそもタラの撒いたそんな小ネタに涎を出して飛びついてウンチクを垂れるようになってしまったらタラの思うツボである。という訳でここは一つ、映画イングロの本体は「言っちゃいけないのかもしれないけどタラって結構ブサいよね?」ということでいかがであろう。 《レヴュー》
*次点* 『SPACED/俺たちルームシェアリング』
1999〜2001年に製作されたイギリスのTVコメディであり日本でのDVD発売が去年ということもあって次点にしたが、本当に面白い作品だった。そしてこの作品の本体はなんだったのか?と考えるにそれはエピソードにちょこっとだけ出てきた「どんなリズムにもすぐ乗っちゃって首をヘコへコさせはじめる男」であろう。あのなんだか乗っちゃうフィーリング、あれこそがこの作品の楽しさの源泉でありオレの心にフィットしたポイントだったのではないかと思う。 《レヴュー》
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という訳で『2009年オレ的映画ベストテン!』でありました!