最近聴いたCD / またしてもデトロイト系などをあれこれ

■The Chronicles / Kenny Larkin

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デトロイト第2世代とも呼ばれるKenny Larkinのベスト・アルバム。2005年にリリースされたベスト・アルバム『The Chronicles 1992-1997』とはまた別のセレクトがされており、重複曲は前21曲中6曲ぐらいかな?ただしこのアルバムにはKenny LarkinのDJMixをダウンロードできるクーポンが付いており、若干お徳かも。ITMSではMixも含め1500円でD/Lできます。曲はダンサンブルでありながら繊細でリリカルなメロディがとても美しい初期デトロイトの香りがする極上のテクノ・ミュージック。それにしてもKenny LarkinWarpのAIシリーズのころからよく聴いていたような気がしていたのに、こうしてまとめて聴くと実はそんなに知っている曲が無くて、結構めっけものでした。 《試聴》

■Temporary Secretary / Dixon

Temporary Secretary

Temporary Secretary

「Dixonって誰だったっけ?」と思ってたら以前Henrik SchwarzやAmeと一緒に『Grandfather Paradox』をリリースしてた人じゃないですか。『Grandfather〜』は様々なジャンルからセレクトした良質なミニマル・ミュージックのミックスでしたが、こちらはもうちょっとフロア寄り。しかし『Grandfather〜』を彷彿させるとてもインテリジェントなセンスと静謐な佇まいはここでも同じでとても素晴らしいミックスに仕上がっています。 《試聴》

■The Man With The Case / Samuel L. Session

THE MAN WITH THE CASE(マン・ウイズ・ザ・ケース)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

THE MAN WITH THE CASE(マン・ウイズ・ザ・ケース)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

Samuel L Session、実は全然知らなかったのですが(こういうのばっかりだな)スウェーデンのベテランDJなんだとか。プログレッシブ・ハウス+デトロイト・テクノという触れ込みだったので聴いてみたのですが、これが癖の無い、聴いていて飽きの来ないとてもバランスの良いアルバム。ツボを抑えたオーソドックスな作りのテクノだから安心できるのかな。ダーク展開ながらイイ感じで疾走感があってこれは結構ハマった。 《試聴》

■The Berlin Sessions / Juan Atkins

Berlin Sessions

Berlin Sessions

デトロイトDJ、Juan Atkinsが2005年にトレゾアからリリースしたこの作品はベルリンで活躍するミニマリストDJ・Pacouとのセッション・アルバム。全6曲、Juan Atkinsのクリアな音色とPacouのアグレッシブさが融合しながら曲を経るごとにリズム・セクションが次第に重層的に組み上げられてゆき、アルバム全体でダンサンブルな一つのテクノ組曲を聴いているような印象を受けました。 《試聴》

■Quantum Transposition / Arpanet

QUANTUM TRANSPOSITION

QUANTUM TRANSPOSITION

かつてDrexciyaに所属していたGerald DonaldのユニットArpanetデトロイト系アーチストの中でもDrexciyaというのはちょっとユニークな立ち位置というか周りとは違った雰囲気があって、オレなんかは取っ付き難いものがあったんですが、このArpanetもどことなく取っ付き難いですねえ…。しかしこれ、デトロイトの文脈ではなくひとつのエクスペリメンタル・ミュージックとして聴くと頷けるものもあります。だからこそRephlexからリリースされたのかもしれません。 《試聴》