因果歌謡への招待〜ああそうさひたすらしょーもないさ!でも歌うんだよ!(その4)

孤高と流浪と情念と顰蹙のディープ因果歌謡の旅、そろそろオレも辟易としてきたので今回で最後にしたいと思う。もっと早く止めておくべきだったと今は後悔でいっぱいである。

■ポマードとグラサン / 秘密博士とエンペラーズ

ポマードとグラサン

ポマードとグラサン

ポマードとグラサン。それは渋くて濃いい真の男の装いである。まあオレの生まれた糞ド田舎ではパンチパーマとスウェット上下が渋くて濃いい真の男になる為のステータスであった。オレは残念ながらパンチやるほど生粋の男ではなっかたが、今現在スウェット上下は既にクリアしている。そろそろオレだって男になるのである。なるんだってば。

■むすめ戦争中 ~ 中学生棺桶

むすめ戦争中

むすめ戦争中

「むすめ戦争」とはいったいなんなのだろう。娘が戦争してるんじゃなくて、娘的な戦争なんじゃないのかとオレなんかは思うんだが。屈強な男達が1万人ぐらい集まって「むっきーーっ!」とか「もーーっヤダッ!」とか「なによーっ!なにゆってんのよーっ!」とか言いながらポムポムとこぶしを振り回しているような戦争ね。なんだこれじゃあオカマの喧嘩じゃないかよ…。「中学生棺桶」っていうバンド名もインパクトあるよな。きっと中二病とかそういう意味なんでねえの?

■おやぢいらんかぇ〜 / PATHOS

おやぢいらんかぇ~

おやぢいらんかぇ~

ま、いらねえよな。

■甘えたい / PATHOS

甘えたい

甘えたい

甘えんじゃねえっつーの。

■ライヴ!生で甘えたい [Live] / PATHOS

ライヴ!生で甘えたい

ライヴ!生で甘えたい

生だろうがなんだろうが甘えんじゃねえっつーの。

■交通地獄そして卒業 / 坂上弘

交通地獄そして卒業

交通地獄そして卒業

曲目
1. 交通地獄 2. 卒業 3. やまと寿歌 4. 恋しのアンヂェラ 5. 借金地獄 6. 交通地獄(remixed by 刃頭 the 最狂音術師) 7. 卒業(ライヴ・ヴァージョン)

『因果歌謡への招待』、最後を締めくくるのは大正10年生まれの自称ヒップホップ歌手、坂上弘である。坂上は自らの交通事故の経験を唄にし、さらにキャバレーにはまって借金地獄に堕ちた日々を切々と唄う。そして尾崎豊の「卒業」をカヴァーし、「オレもこの世から卒業だァ」と唄いあげるのである。交通地獄で借金地獄で尾崎豊。リリカルである。ポエミーである。ガラスの大正10年生まれなのである。人生に哀愁と加齢臭が漂いまくっているのである。なんとYouTubeで試聴ができるぞ!これは聞き逃せないね!?ってかジーサン、モロかつらじゃねーかよッ!?
●交通地獄 坂上弘

●この世からの「卒業」


……
唄は世につれ、世は唄につれ。いかがでしたでしょうか。4回にわたってお送りしてきた『因果歌謡への招待』、このへんでお開きにさせていただきたいと思います。