[DIARY]イタメシ食って御大尽


「美味しいピザが食べたいの。宅配や冷凍じゃないちゃんとした窯焼きのナポリ・ピッツァが」と相方さんが泣きながら言うのである。これを叶えねば男が廃る、ということで横浜駅東口地下リトルイタリー内の「ヴィア・パルテノペ横浜」に行くことにした。「パルテノペ」は恵比寿や広尾にもお店があり、そちらのお店は「真のナポリ・ピッツァ協会日本支部」という「薔薇十字協会日本支部」みたいな協会から認定されているらしいが、興味はあるものの遠いので姉妹店のこちらにすることにしたのである。
お店ではピザをはじめ温野菜のサラダやイタリア産ハム盛り合わせなどを頼み、今回はいつものビールは止めて安価なハウスワインをボトルで頼むことし、楽しみながら食事をすることが出来た。カジュアルだが料理もいい仕事をしているしサービスも気持ちいい。手軽で気取らないイタリアン・レストランだと思った。だいたいワインクーラーに入ったワインをグラスが空くたびスタッフの方が注ぎに来てくれる店なんてオレは初めてでこそばゆかったぐらいだ。
それで、だいたい料理も出てきたけれどももう一品何か頼む?と相方さんとメニューを開いたら"食後酒"なるものがあるではないか。食前酒は聞いたことがあるけど食後酒というのもあるんだね、と相方さんに言ったら、シブサワタツヒコの本でそんなの読んだことあるよー、という返事。なにしろなんだか珍しいので頼むことにした。
すると今までとは違うスタッフの方が食後酒を持ってきてあれこれ説明してくれた。食後酒にはいろいろとあるが、今回のは「パッシート」なる干しぶどうから作られたデザートワインだということらしい。どうやらこのスタッフの方、このお店で食後酒を注文するお客さんがあまりいないので、注文した我々が珍しくて話してみたかったのらしい。スタッフの方には、初めてだったけど料理も美味しくて素敵なお店でした、なんて言ったら名刺を渡され名前まで聞かれてしまった。スタッフの方も嬉しかったのか、その後サービスで食後酒のショットが二つ追加で届けられた。さらにお会計を済ませ店を出ようとしたらシェフの方まで出てきて挨拶してくれるではないか。そんなにお金を使ったわけでもないのに、どうやらお店の方にとって仕事の手応えのある嬉しい客だっただろう。ちなみに食後酒は本当に美味しかった。
そしてなんかいろいろあって楽しい店だったね、また来ようね、などと話しながら帰路についた我々であった。そういえば朝食べたのもパスタだったし、なんだかイタリアな一日だったなあ。

■ヴィア・パルテノペ横浜

〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-16-B1 横浜駅東口地下街ポルタリトルイタリー内
TEL:045-440-6007
HP:http://www.partenope.jp/shop/yokohama.html
ぐるなびhttp://r.gnavi.co.jp/g053038/