論創社ダーク・ファンタジー・コレクション

さて、この短編集『髑髏』なんだが、「論創社ダーク・ファンタジー・コレクション」の10巻目にあたるのらしい。こんな短篇全集が出ていることなどちいとも知らなかったが、ラインナップを見てみると、これが結構ツボを突いたユニークなものなのだ。これまで早川異色作家短編集や河出書房奇想コレクションなどで様々な作家の短編集を読んだが、この「論創社ダーク・ファンタジー・コレクション」はまた微妙に傾向が違うように感じる。これは編者でもある翻訳家・仁賀克雄氏の趣味もあるのだろうが、ダーク・ファンタジー・コレクションと銘打ってあるだけに早川の趣味の良さや河出のSFと奇妙な味とは違う風味の作品が楽しめそうだ。それと、論創社のこれはあまり話題になっていなかったような気がして、既に全10巻の完結はしているようだが、仁賀克雄氏にエールを送る意味も込めて全巻読んでみようかと思う。実は既に全10巻大人買い済みである。ちょっと楽しみである。

論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】

■『人間狩り』 フィリップ・K・ディック

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『不思議の森のアリス』 リチャード・マシスン

不思議の森のアリス (ダーク・ファンタジー・コレクション)

不思議の森のアリス (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『タイムマシンの殺人』 アントニー・バウチャー

タイムマシンの殺人 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

タイムマシンの殺人 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『グランダンの怪奇事件簿』 シーバリー・クイン

グランダンの怪奇事件簿 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

グランダンの怪奇事件簿 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『漆黒の霊魂』 オーガスト・ダーレス

漆黒の霊魂 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

漆黒の霊魂 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『最期の言葉』 ヘンリー・スレッサー

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『残酷な童話』 チャールズ・ボウモント

残酷な童話 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

残酷な童話 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『終わらない悪夢』 ハーバート・ヴァン・サール編

終わらない悪夢 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

終わらない悪夢 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『シャンブロウ』 C・L・ムーア

シャンブロウ (ダーク・ファンタジー・コレクション)

シャンブロウ (ダーク・ファンタジー・コレクション)

■『髑髏』 フィリップ・K・ディック

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)