シリツしてきたのだ

  • 以前もちょっと書いたが、ちょっと出物腫物があったのでシリツしてきた。シリツ初体験である。しかもあんまり病院行かないタチだし、行った先の大きな病院みたいなのも初めてだったので、緊張なんかより物珍しさの方が先に立って、いろいろ貴重な体験だった。
  • 貴重な体験なんて書いたが、オレぐらいの齢だとこれからは徐々にお世話になってゆくのだろうなあ、などという奇妙な感慨のようなものもあった。いくら元気ぶっても健康に気をつけていても、寄る年波には勝てはしない。それはどうしようもない事実で、「そういうものだ」としか言えないことでもある。
  • もうこの齢になると、若いもんのしていることより、年寄りのやっている事の方が気になる。それは、「あの人はあの齢でも随分丈夫だよなあ」とか「とても頭が明晰だよなあ」ということであり、「あんな丈夫そうな人でもこんな病気になってしまうんだ」とか、「あんな頭が明晰だった人でもやっぱり衰えてしまうんだ」ということであり、そして、「あんな人でも、やっぱり死んでしまうんだ」ということである。
  • それは、そういうものなのだ。
  • だから、もう、そういうことの、心の準備をし始める時期なんだよなあ、と思うのだ。
  • もうひとつ知って欲しいのは、オレが日ごろなんだか面白おかしそうに生きているのは、もう、これまで生きてきた時間より、これから生きる時間のほうが、どう考えたって短いからだ。
  • オレはこれまで生きてきた時間の多くを、あまりにも憂鬱で、あまりにも孤独で、あまりにも馬鹿げた事に腹を立て、あまりにもつまらない事を気にし過ぎ、その結果、あまりにもクソ下らない日々を過ごすことで費やしてしまった。だが、既にターニングポイントを過ぎたこの年齢になって、もうそんなことなぞに、かまけていたくないのだ。ワカモノたちよ、人生は、やはり、短いもんだと思うぞ。
  • かと言って、もちろん、今日明日から聖人君主になろうとは思わないし、なれはしないだろう。相変わらず「ゲロバカクソタコ!!」などと喚きながら人々に顰蹙を買いながら生きていくのだろう。そしてオレが嫌いなもんは相変わらず嫌いなままだろう。そこん所は大目に見てくれ。
  • とまあそんな訳で、オレはもうクソ下らない日々は終わりにすることにした。これからは、己の脳みそに沸くしょうもない愉悦を信じて、過ごすことにしよう。そう思って今こうして生き延びている。
  • …なんでこんな話になるんだ…。
  • 病院でのことを詳細に書くつもりはないが、シリツの間というのは何かと手持ち無沙汰で、すぐ終わるとは聞いていたが、進行状況も分かんないし、いつ終わんのかも分かんないし、なんとなく暇で「ネットやらせろ」とか思ってたオレはいろいろ間違ってるのであろうか。
  • それにしても医療の仕事に携わる多くの方には改めて感嘆したし感謝した一日だった。(←なかなかオレもしおらしいことを書く)
  • まあいい。取り合えず今日も元気だ。明日になれば酒も飲めるだろう。人生はやはり、楽しいものだと思う。
  • そういえばやっとバイオ5終わった…。病院行く前にずーっと部屋でやってたのだが、ハマり過ぎて時間に間に合わなくなり、タクシー飛ばしてしまったオレ…。そして、帰ってきてからまた再開、クリアすることとなったのである。つまり、ゲームの合間にシリツしたという…。

(※画像はOdilon Redon、「The Light of Day (Le Jour)」)