アブサンはスンゴイ危ない酒だった!!!

  • 土曜日は「レッドクリフPartII」を観ようと有楽町へ。しかし劇場に到着すると今まで見た事も無いような長蛇の列。何が起こってるんだ?と思っていたら係員の人が「システムダウンで座席指定が出来なくなっております!」と叫んでいる。チケット取ってもまた劇場に並び直しになってしまうらしい。
  • こりゃダメだ、と別の劇場でやってる別の映画にしようと走ったら、そこもまた列列列。「レッドクリフPartII」の劇場はTOHO系列だったがここもそうで、どうやらTOHO系列の映画館は全てダメになってるようだ。なんだか映画観る気が無くなってしまい、相方と一緒に銀座でブラブラすることにした。
  • ということでまずエルメスのビルに入る。まあオレはいつも買い物といったらエルメスだがな…というのは勿論冗談で、メゾンエルメス8Fフォーラムでやっている「ジャネット・カーディフジョージ・ビュレス・ミラー展」を相方が観たいと言っていたので付き合ったのだ。
  • 展示物は以下のような感じ:

「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」(2001 年制作)は、40のパートから成る楽曲のサウンド・インスタレーションです。会場に並べられた40個のスピーカーひとつひとつから、各パートを受け持つ歌い手の声が発せられ、観客は、それぞれの歌い手の間を自由に歩き回るような体験ができます。


「Night Canoeing ナイト・カヌーイング」(2004 年制作)は、一筋の光も入り込まないブラックボックスの中で映像を見る作品です。夜の闇の中、懐中電灯の灯りひとつで下る川の様子は、水の音やささやく声とともに周囲の気配を伺うかのように我々の感覚を際立たせてゆきます。


ジャネット・カーディフ & ジョージ・ビュレス・ミラー展

  • 「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」は会場をぐるっと取り囲むスピーカーから、ソールズベリー大聖堂聖歌隊の「我、汝の他に望みなし」という聖歌が流れていたのだが、これが聴いている位置によって遠く近くさざなみのように歌声が響き、かなり圧巻だった。
  • 「Night Canoeing ナイト・カヌーイング」は暗闇に包まれた川をボートで進む映像が流れているのだが、オールを漕ぐ"ポチャンポチャン"という音と、細いライトの光がちらちらと霧に包まれた川面や対岸を照らす映像が延々続くだけ、という内容で、ある種催眠的な、というか眠くなる内容だった。
  • 怪しげな夜の川辺はなぜか映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を思い出させた。
  • エルメスを後にし、高級ブランドのイヤラシイ瘴気を払うためにユニクロとH&MとZARAという庶民アパレルを見て回るオレと相方。
  • その後ABCマートで靴を買って横浜に戻ることにする。横浜の映画館で明日のチケットを取って、行きつけのベルギービールと日本地ビールの店「横濱チアーズ」へ。
  • 例によってベルギービール三昧。アルコール度数10度もあるビールが美味かった。
  • さてここでオレはメニューからアブサンを見つけてしまう。ニガヨモギで作られたアルコール度数68度というとんでもない酒だ。これをマイナス16度に冷やしトロトロになったやつをショットグラスでいただく。エメラルド・グリーンの色が実に美しい。
  • そしてこれがほのかな甘みがあってとても美味い。しかも強いリキュールを飲んだときのスンゴイ高揚感が襲ってきて、スンゴイ気持ち良くなってしまう。
  • 後で調べたら「ニガヨモギの香味成分であるツヨンにより幻覚等の向精神作用が引き起こされるとされ」ているらしく、長らく発禁になっていた国もあったようだ*1
  • こりゃスンゴイとばかりもう一杯頼もうとしたら相方から中止命令が。「酔い潰れたら誰が面倒見ると思ってんの!」とお怒りである。
  • しかし相方がトイレに行ってる隙にもう一杯ゲット!
  • トイレから帰ってきた相方、「あーやっぱり頼んでる!ホントにもう!」と呆れ返りながら、なぜかオレからショットグラスを奪い2、3口ペロッと舐めてしまう。
  • 「大丈夫かオイ!」と言ってみたものの後の祭り。「美味しい美味しい」と言っていた相方だったが、それから異変が!
  • なんとその後、相方もオレと同様ハイになってしまい、ウキャキャキャとか笑い出したかと思うと、帰り道ずっとパタパタと両腕を羽ばたかせている!
  • 「鳥になってたの。グフフ」とは相方の後の弁。
  • まあ楽しかったからいいか、とその日は終わったのだが、さすがアブサン、やっぱり危ない酒である。また飲みに行こう…(「また私にも飲ませてね!」と相方もノリノリである…)。