最近聴いたCDなどなど 

■Growls Garden / Clark

Growls Garden (WAP272CD)

Growls Garden (WAP272CD)

Aphex Twinを思わせる鋭角的なリズムと憂いのこもったメロディはAphex Twinフォロワーだからということなのだろうが、リリースしなくなったAphex Twinを待っているのならばまだ若くて活きのいいアグレッシブさを兼ね備えたClarkのこの新作EPを聴いていても十分かもしれない。試聴

■Away From The Sea / Yuksek

Away From the Sea

Away From the Sea

フレンチ・エレクトロはディスコやロックやパンクやポップのごたまぜ感が下世話で楽しいが、このYuksekもそのひとり。それにしてもフランス系のテクノDJを聴いても思ったが、フランス人は腰が強くて粘っこい。この『Away From The Sea 』でも粘っこいビートが粘っこく畳み掛け、さすがラテン系!と妙に感心してしまった。試聴

■Reincarnations: The Remix Chapter 2001-2009 / DJ KOZE/VARIOUS

Reincarnations: Remix Chapter 2001 - 2009

Reincarnations: Remix Chapter 2001 - 2009

DJ KOZEというとなぜかKompaktのイメージがあるのだが、やはり聴いていてドイツだな〜と思う端整さがMIXに現れているのかな。このアルバムはこれまでアナログでしか聴けなかったDJ KOZEの8年間に渡るRemix音源を集めたもの。ヨーロッパでも名うてのDJとはいえ、この人の音って優しくて暖かい雰囲気が常にあって、全体的に明るいところなんかも本人の人柄だったりするんだろうな。試聴

■Take My Breath Away / GUI BORATTO

Take My Breath Away (import)

Take My Breath Away (import)

この人もKompaktのイメージが強いんだけれど、実際はブラジル出身のDJらしい。DJ KOZEと同様、端整でほのかな温もりや明るさを感じさせるテクノ・ミュージックを奏でている。特にM5のヴォーカル曲「No Turning Back」なんて実に切ないじゃないか。美しくバランスの良いアルバムに仕上がっているように思う。試聴

■Fabric 45 / OMAR S

Fabric 45

Fabric 45

デトロイトアンダーグラウンド・テクノ・シーンで活躍しているOMAR S、Fabricの新しいDJMixアルバムではなんと全曲自らの曲で構成している。この辺、多分かなり我の強い人と見たが…。アルバムは音的にはテクノ曲もあるが、中盤ではハウスぽい曲もMixしている。しかし全体的に淡白すぎる音かなあ。試聴

■Balance 014 / Joris Voorn

Balance 014 (Dig)

Balance 014 (Dig)

オランダを拠点に活躍するDJ、Joris Voorn の新しいMixアルバムはCD2枚組、なんと100曲以上の曲を解体・再構築し、28のパートに分けて構成されている。こういった試みは過去にもRICHIE HAWTINの『DE9』やJeff Millsのプレイなどでもみられたが、このJoris VoornのMixは実に美しくクールにまとめられている。CD2あたりはミディアム・テンポで静か目の曲が多く、フロア向けの音を期待していた方にはちょっと物足りなく感じるかもしれない。試聴