知らない町を歩いてみたぜ (その1)

■某月某日

頭の上に何かはためくものがあると思ったら洗濯物。しかし干し物が干してあるのは電線ではないのか!?

■某月某日

やたらに古いホーローの看板とカエルの置物。

■某月某日

スリランカカレーの店があるというので行ってみる。しかし行ってみるとそれはパキスタンカレーの店であった。何かいろいろ勘違いしていたらしい。手書きの看板と手書きの屋号、あまり飾り気が無くこじんまりした店内はどことなく脱サラニューエイジの臭いがする。

メニューは1種類だけで、カレーとサラダとチャイのセットできっかり¥1000。店主は別にパキスタン人ではなく、ちょっとしたお年の日本人男性。
最初に出されたサラダはキャベツのマリネ。パキスタンというよりもなんだか和風。しかもお皿が何かの景品と思われるあらいぐまラスカルの画の入ったもの。つくづく自由で物事に囚われたくない性格の店主と見た。
カレーは鶏肉を煮込みに煮込んでばらばらにほぐれたものがカレーで和えてあるといった感じで確かにユニーク。後ろの席にいたグループはしきりに辛い辛いと言っていたが、オレの舌には全く辛くない。たぶんカレーといえばハウスバーモントカレー甘口ぐらいしか食べたことが無い人たちなんだろうなあ。ほぐれた鶏の食感はナイルレストランのムルギーランチをちょっと思わせた。
最後に出てきたチャイは後から知ったのだがおかわり自由で、店主がアルマイトのでっかいやかんで注ぎに来るのらしい。チャイとミルクティーって何が違うんだろ、と思って調べたら、粉みたいになった劣った品質の茶葉を使うのがチャイらしい。昔良質の茶葉はみんなイギリスに持っていかれたから、粗悪品を美味しく飲むために生み出されたのがチャイなのだとか。