■電気グルーヴ / J-POP
電気グルーヴが新作アルバムを出すのは8年ぶりということにならしい。電気のアルバムはだいたいなんとなく聴いているのだが、おふざけ振りは楽しいが音楽として聴くとすぐ飽きてしまうんだよな。卓球は
WIREのようなテクノ・パーティーのオーガナイザーを務めているが、電気でやる音楽はテクノのようでテクノじゃない、なんか中途半端なもんを感じてたんだよなあ。まあ、「N.O.」とか「虹」とか「シャングリラ」とかのシングル曲は好きだったけどね。で、この新作はどうだったかというと、いい具合に地味というか力が抜けて実に心地よい。以前は突拍子もなく変なことをやろうとしていたが、今回は淡々と変なのである。やっと電気の連中も老成してきたのか。この枯れた味わいが逆にGOODであります。まあ相手は電気だけに、枯れたっちゅうても
ピカデリー梅田の如き訳の分からない狒々爺振りだがな。歌詞なんて殆ど意味無いばかりかまともに聞き取れなかったりするが、一方音のほうはシンプルで実にエレクトロミュージックのツボを抑えた作り。ジャケットの80年代UKエレクトロポップスター(オレはブルー
メルセデスを思い出した)を思わせるような胡散臭さや、「ま、小バカにしてるんだろな」と思わせるタイトルも最高だ!
■+1 / 木村カエラ
木村カエラたんはとても可愛いから、取り合えず立ってみたりちょっと動いてみたりしていればそれでいいのである。音なんてその辺に転がっている産業ポップと毛ほども変わらない退屈なもんだし、映像にしてもこんなビジュアル
インパクトの強い子を使ってこれしか出来ないの?と唖然としてしまうような稚拙でノーアイディアなやっつけ仕事ばかり。音楽業界の仕事って楽そうだなー。そんな中でやっぱり
石野卓球のプロデュースした『Jasper』が実にカッコイイ。なんか
カエラたんも”ろっく”なんて汗臭くてドン臭い音楽やってないでパひゅムみたいにエレクトロポップやればいいのにな。パひゅムの10倍華もあるんだしなあ。
■Sci Fi Hi Fi Vol.4 / Funk D'Void
Somaレーベルを代表するアーチスト、Funk D'VoidのMixCD。シンプルで落ち着いたサウンドを聴かせるテックハウス。綺麗目かつディープな展開が素敵。
■SHUT UP AND DANCE ! UPDATED [Compilation]
ドイツの現代バレエ団の為にテク
ノアーチストたちが新曲を提供したコンピレーションアルバム。バレエというぐらいだからどことなく格調高く、
ジョン・ケージを思わせるような現代音楽的な
アンビエントサウンドが奏でられている。