- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2007/12/21
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だいたい”大人になりきれない大人”なんぞという主題が甘っちょろいし、そもそも”大人になりきれない”自分を謳歌している連中ばっかじゃん。で、じゃあそれに対する”大人”ってなんなの?という問いへの回答も無いわけで、んじゃあ”大人になりきれない”とかなんとかちっちゃい罪悪感をグダグダこねくり回していないで”大人じゃなくて何が悪い”ぐらいの開き直りをしてくれたほうが物語としてまだマシになるんじゃないかと思うんだけど。要するに思い切りが悪いのよ。不倫があったとしてもそれを否定するわけでも開き直って肯定するわけでもなく、元性犯罪者とそれをしつこく追い回す自警団もありていのドラマしか生み出さず、そのどちらも小市民的な民主主義の顔色を伺っているだけの”良識”についての物語でしかないのよ。この”良識”なるものの存在の可否が”大人”であることなのだとしたら、随分ちっちゃい物語だよな。だから中途半端な文学趣味にしか思えないのよ。
オレが常日頃バカだホラーだのと喚いてるのは、この程度の”良識”と”民主主義”をさもありなんと深刻ぶって、または訳知り顔で物語られるのが退屈でしゃあないからだ。この映画もいっそのことエロエロ不倫ドラマかゲロゲロ小児性愛者ホラーにしたほうがまだマシだったかもしれんな!