初夢…なのらしい

オレは京都に旅行している。あちこちに雪が残っていたので冬なのだろう。会社の連中が居たので社員旅行なのらしい。オレは泊まっていた旅館で誰かに呼び出され、人気お笑いタレントの○○がフモさんが京都に来ていることを知って番組収録に参加して欲しいと言っている、と告げられる。オレは是非行ってみたい、と答えるが、その誰かの言うことには、ただし裸で出演して欲しいらしい、ということなのだ。オレはノープロブレム!と快く返事し、その場ですぐ服を脱いで裸のままタクシーに乗り、お笑いタレントが番組収録しているというホテルへと向かう。
ホテルに着き裸でエレベーターを待っていると係員が来てお笑いタレントの○○はベースギターで前を隠してくると喜びます、と言う。ふと見るとエレベーター横にはエレキギターとベースギターが置いてある。オレはベースギターを手に取りポロロンと弦を弾きチューニングしてねえなあこれ、とか言いながら、そのベースギターで前を隠してエレベーターに乗る。そしてお笑いタレントの部屋へ辿り着き、フモですがあ、と入り口で呼びかけると部屋の奥からお笑いタレントが出てくる。そのお笑いタレントは所ジョージ笑福亭笑瓶に似た顔をしていたがどちらなのか憶えていない。
お笑いタレントはようこそー、来て貰ってありがとうー!と破顔するが、オレの姿を見てところでなんで裸なの?と訊いてくる。答えるより先にそのお笑いタレントは、あー、番組担当の××の仕業かぁー、あいつすぐ人騙すんだよなあ、と一人呟き、そして、フモさんさあ、やっぱり裸だと番組収録まずいよう、どうにかなんないかなあ、と顔を曇らせる。オレはう〜ん、と考え、そうだ○○さん、オレのホテルに帰れば全タイとMANKINI水着のIバックがあるからそれ着ようか、と提案する(この辺ネタではなく、マジに夢でそう言った)。お笑いタレントは顔を明るくし、いいねえ!Iバックいいねえ!それ着て出てもらうよ!と喜ばしげ。
でもなあ、裸で来てお金持ってないからホテル帰れないんですよ、とオレがお笑いタレントに言うと、いいよ!僕の車でホテルまで連れてってあげよう!と言ってくれる。そこで二人で下に下りるが、お笑いタレントの車はなぜかホテル前の商店街に止めてある。そしてその車にお笑いタレントが乗り込むと、周囲から警官がわらわらと現れて車を取り囲み、駐車違反の現行犯で逮捕する!とお笑いタレントに告げる。車の中でお笑いタレントはがっくり肩を落とし暗い顔をしている。オレはああこれで番組収録は無くなってしまったなあ、しょうがないから一人でホテルに帰ろう、と決める。だがそこで、自分はホテルの名前も場所も全然覚えていないことに気付く。
これはヤヴァイ、と一瞬焦るオレ。だがしかし携帯電話を持っていたことに気付き(裸だったのになぜかこのときだけジーンズの尻ポケットが現れ、そこから携帯電話を出す)、ホテルの仲間に電話しようとする。だが誰の電話番号も登録されていない。そこで送信着信履歴を調べ、そこから誰か?に電話してホテルまでの道順を教えてもらう。ホテルに辿り着きようやく安心したら、なんと一緒に旅行に来ていた仲間達が送迎バスに乗り込んで続々出て行くではないか。もうチェックアウトの時間だったのだ。
バスを呼び止めようとしたのだが、その時突然自分が裸なのが恥ずかしくなり、物陰に隠れてしまう。それまでは全然恥ずかしくは無かったのだが。すっかり置いてけぼりにされたオレは、どうにかして自力で帰らなくちゃならん、ということになり、ホテルの窓口で交通機関の場所を訊こうと係の人に声を掛けると、先にチェックアウトされた仲間の方から交通費を預かってます、とそれを渡され、どうやら帰れる目処が立つ。そこで荷物も渡されるが何故か服だけは無く、オレはまだ持っていたベースギターで前を隠し荷物を肩に下げ裸のまま駅に向かう。
駅に着くと乗るはずだった電車は既に出てしまい、しょうがないので、当てずっぽうに適当な電車に乗ってしまう。電車の中で乗客にこの電車はどこまで行くのですか、と訊くと、どうもオレの目的地には行かないことを知る。そして着いた場所は東北の雪だらけの寂れた町だった。駅前に降り立ったオレはこれからどうしようかなあ、と人っ子一人いない町を見渡して考え込む。でも気分的には、ま、なんとかなるだろ、とそれほど困ってもいない。夢はここまでである。
以上の夢を分析するに、
1.オレは裸で町を歩きたい。
2.オレはお笑いタレントに注目を浴びる。
3.オレはベースギターに愛着がある。
4.オレはいつも道が分からないか迷うか間違えるかしてしまう。
5.結局は行き当たりばったりの人生である。
6.でもだいたいなんとかなる。
という事実が浮かび上がってくるわけである。えー、よくわかんないが愉快な一年になりそうである。