最近聴いたCD 

■Drowning In A Sea Of Love / Nathan Fake

Drowning in a Sea of Love

Drowning in a Sea of Love

James Holdenが率いるBorder Communityのアーティスト、Nathan Fakeの1stアルバム。テクノという枠組みで捉えるよりは大意に”エレクトロニックミュージック”と言ったほうがいいようなボーダーレスな音をしています。しかしその音の特徴を一言で述べるならマイ・ブラッディ・バレンタインに代表される、あの”シューゲイザー・サウンド”。轟音となって鳴り響くサイケデリックシンセサイザー音が陶酔を生む作品に仕上がっています。


■Balance005 / James Holden

そしてそのBorder Communityの総裁James HoldenによるDJMIXがこちら。結構前に購入したものなんですが、プログレッシブ・ハウスっぽい憂いのある選曲と構成が今聴いても新鮮。勿論Nathan Fakeの曲もMIXされています。


■Disco 4 / Pet Shop Boys
Disco 4

Disco 4

ペット・ショップ・ボーイズのリミックス曲を収めた”Disco”シリーズもこれで4作目だが、今回は趣向を変えて、彼らがリミックスを手掛けたキラーズ、マドンナ、ヨーコ・オノ、デヴィッド・ボウイといった他のアーチストの曲を主に収録。だからPSBの匂いこそすれ基本的に他人の曲の寄せ集めであり、これがまたあまり統一感が無いものだから、CD1枚聴き通すのがどうにも億劫。Discoシリーズは好きなシリーズだっただけになんだか拍子抜けしてしまったなあ。PSBもネタ切れなのかしらん。PSBはリミックスだけではなく、ライザ・ミネリダスティ・スプリングフィールドボーイ・ジョージ、エース・ワンダーなんかに楽曲を提供してるんだけれど、そういった曲が入ってもよさそうな気もしたし。あとブラーの曲もリミックスしてるんだが、このDisco4に収録するのを拒否したんだって。なんかケツの穴ちいせえな。


King Tubby Meets the Agrovators at Dub Station
■Black & White in Dub / Carlton Patterson & King Tubby
King Tubby Meets the Aggrovators at Dub Station

King Tubby Meets the Aggrovators at Dub Station

Black & White in Dub

Black & White in Dub

最後にDUBもの2枚。『King Tubby Meets the Agrovators at Dub Station』はThe Skatalitesのオリジナルメンバーでありテナー奏者の故Tommy McCookがAgrovatorsと組んで製作されたアルバムをKing Tubbyがミックスした作品。『Black & White in Dub』は70年台の名プロデューサーCarlton PattersonのBlack & White音源を同じくKing Tubbyがダブ・ミックスしたもの。どちらも絶頂期のKing Tubbyの切れ味の良いダブを聴く事ができます。