ジャバウォッキー(1)(2)(3)/ 久正人

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

マイク・ミニョーラの影響を強く受けたと思われる白黒のコントラストの強い絵と、オカルティックなストーリー。進化し知能を持ち、二足歩行する恐竜達の存在する”もう一つの歴史”。クンフー・アクションを思わせる身軽な体技で敵を打ち負かす美少女諜報部員。19世紀を舞台としたスチームパンク的世界観の中で繰り広げられる世界規模の陰謀と、それを阻止せんとする秘密組織。トリッキー過ぎて構図的に分かり難い場面もあるのだが、よく動き回るアクションシーンの描写が実に良い。心情表現にはまだ甘い部分があるにせよ、この『ジャバウォッキー』はスケールの大きさと作画の巧みさで非凡な作品に仕上がっていると思う。
ジャバウォッキー(2) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(2) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(3) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(3) (マガジンZKC)