最近はヒップホップなぞを聴いている。このジャンルの事はまるで知らないんだが、ざっと試聴してピンと来たらアルバム購入してみる。今のところ、殆どハズレがない。オレはストリートカルチャーやファッションには興味は無いので楽曲のみで楽しんでいるのだが、改めて聴いてみるとブラック・ミュージックの優れた進化形として、食わず嫌いするには勿体無いジャンルだということがよく判った。今回聴いたアルバムはどれも古いものなのだが、今聴いても全く遜色ないし、門外漢としてはむしろ新鮮である。ブラック・ミュージックの独特のテイストの良さと同時に、リズムの組み立て方、その実験性に面白さを感じる。あとスカスカでダルい所がいいね。
実は昔はちょっとだけラップ/ヒップホップを聴いていた時期はあって、80〜90年代くらいかな、ちょうどハウス・ミュージックの台頭期で、様々な新しいダンス・ミュージックが巷に溢れた時にラップ/ヒップホップもブームになり、物珍しさからジャンルなど構わずあれこれ聴いていた。デ・ラ・ソウルやア・トライブ・コールド・クエストなんかは、ラップ/ヒップホップというジャンルを飛び越えた優れたコンテンポラリー・ミュージックとして聴くことが出来た。パブリック・エネミーなんかも聴いてましたね。でもその後、ラップ・ミュージックは暴力的な部分がどうも強くなりすぎ、あと内輪のコミュニティの音楽のような雰囲気がして聴かなくなっていました。
下に紹介しているアルバムはなにしろ詳しいアーチスト・データなど何も知らないで聴いたので、レビューめいたことはおこがましくてしませんが、どれも面白いアルバムだったことは確かです。ジャズ的なアプローチをしているアーチストも多数おり、これがまた格調が高くて実に素晴らしい。ちょっと調べたところによるとラップというのはブラック・ミュージックの中でもブルース的な要素を排除したところから始まった音楽なのだという見方も出来るようです。ロックでもそうなんですが、オレはブルース臭い音楽がまるで駄目で、どうもその辺でラップ・ミュージックが面白いと感じたのかもしれない。
■Jazzmatazz, Vol. 1 / Guru
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