デヴィッド・リンチ絵画展カタログ David Lynch: The Air Is on Fire / David Lynch

David Lynch: The Air Is on Fire

David Lynch: The Air Is on Fire

ツインピークス』『ブルーベルベット』などシュールでカルトな作風で知られる映画監督デヴィッド・リンチがこれまで描いてきたアート作品を集めた絵画展【The air is on fire】が、2007年3月から5月までフランス・カルティエ現代美術財団で開催されていた。この『David Lynch: The Air Is on Fire』はその絵画展のカタログであり、カラー図版305点、モノクロ図版95点が収録、さらにジャーナリスト・Kristine McKennaとリンチとの100分以上の対談の音声を収めたCDが2枚付けられている。(当然英語なのでオレは何の話をしているのかさっぱり分からないのだが!)
作品はカンディンスキーが薬物中毒になって描いたような初期の抽象作品から、エルンストのダダイズムを髣髴させるドローイング、ルイス・ブニュエル、ブラザース・クエイを思わせる人物・廃物写真、ハンス・ベルメールを悪夢化したような腐敗と屍骸を連想させる陰気なフォトコラージュなど、観る者を不安にさせずにはいられない暗く憂鬱な作品に満ちている。その他、初期習作短編映画から最新作「インランド・エンパイア」までの多数の映画スチールも収められ、文字通りリンチ・アートの集大成といえるだろう。これらアート作品からはリンチ映画のインスピレーションの種となっているであろうイメージがいやおうなく伝わり、リンチファンなら一見の価値があることは間違いないだろう。

■参照HP
デヴィット・リンチ絵画展@パリ ジ・エアー・イズ・オン・ファイアー展 David Lynch "the air is on fire"【★究極映像研究所★】
デヴィット・リンチの美術展 カタログ感想 『The air is on fire, David Lynch』【★究極映像研究所★】
【LEXPRESS.fr】…美術評論家らしい方の(フランス語なので分からん)解説とリンチ作品が動画で見ることが出来ます。
【FASCINESHION.COM】…リンチのインタビューと作品のスライドショーが動画で見ることが出来ます。
【フランスななめ見聞録】…フランス在住邦人の方のリンチ展覧会感想記事。
【フランス好きのためのハヤクー】…会期等の詳細。

TVによるリンチ作品紹介(via:【★究極映像研究所★】

■リンチ作品

 

■展覧会風景(やっぱりリンチといえばカーテンだね!)