毎日がバカ上司

今日も職場で黙々と仕事をするA君にちょっかいを出すオレ。
「Aよ。」
「はい?」
「どうよ調子は。」
「…ん…まあまあです。」
「バリバリだな?」
「え?」
「調子はバリバリなんだな?」
「いや、そんなに…。」
「馬鹿者。調子はどうだと訊かれたら例え血反吐を吐く寸前でもバリバリです、と答えるのが男の務め。それが真の男。それが男の中の男の鑑なのだ。」
「いやそんなこと言われても…。」
「バリバリではない、と申すか。」
「…。」
「ではここは多少折衷して”パリパリです”というのはどうだ。」
「ちょっと今忙しいんですが…。」
「”調子どうよ””パリパリです”ってなんか可笑しいよな!ギャハハ!」
「いやだから。」
「お前一体どこがパリパリなんだよ!って訊きたくなっちゃうよ!」
「あのー。」
「パリパリが嫌ならポリポリでもいいや!」
「(既に無視)」
「ポリポリって、お前痒いのか!?虫でもいるんじゃないのか!?なんてな!」
「(黙々と仕事をしている)」
「コリコリというのもいいな!いやまてプチプチっていうのも面白いかな!”調子どうよ””プチプチです”って、こりゃなんだか訳がわからねえ!ギャハハハ!あとカリカリってのはどうよ!”調子どうよ””カリカリです”って、猫の餌じゃないっつーの!ギャハハハハハ!!」
…こうしてバカ上司は嫌われてゆくのである。