S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl (輸入版) (Windows) (その1)

S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl (輸入版)

S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl (輸入版)

チェルノブイリの影
チェルノブイリ。かつてメルトダウンを起こし周囲一体を死の土地へと変えたその原子力発電所跡地で再び謎の大爆発が起こる。拡大した放射能汚染地域には突然変異を起こした醜悪な生物達が跋扈し、死をもたらす不気味な力場が間欠泉のように現れては消え、悪夢のような世界と化したその土地は”Zone”と呼ばれるようになった。いつしかその”Zone”に、危険作業を担い事故後発見された特殊物質を集めて売買する命知らずの賞金稼ぎたちが集まりはじめた。彼等は”Stalker”と呼ばれた。軍人や犯罪者や食いつめ者の集まりである彼ら”Stalker”はセクトを作り互いに抗争を繰り広げていた。プレイヤーはその”Stalker”の一人となり、数々の危険な依頼をこなしながらチェルノブイリで起こった謎の爆発の真相に迫ってゆく。
ウクライナのGSC Game Worldが開発したSFタイプのサバイバルFPS。タイトルからA&B・ストロガツキー原作で後にタルコフスキーが映画化したSF作品『ストーカー』をモロに連想するが、舞台をチェルノブイリにしているだけで実際モロ。あの原作では”Zone”とは遺棄されたエイリアンテクノロジーの産物ということになっているが、面白いのは、そこにあるものが”何”で”何の為にあるのか”、最後まで誰も判らず明かされることも無い、というところだろう。このゲームでもところどころで訳の判らない力場が軋む様な音を立てながら空間を歪め不気味に閃光を放ち、あるいは暗闇に燐光を灯しながら、そこに足を踏み入れた者の命を奪う。合わせて残留放射能ガイガーカウンターを鳴らし、プレイヤーの体を蝕む。もうこの辺からこれまでのFPSゲームとは違った一癖も二癖もありそうなヤバイゲーム世界を演出している。

■プレイ開始
この作品は長年に渡る開発延期により発売が危ぶまれていたが、この3月にようやく発売の日の目を見ることが出来た、といういわく付きである。という訳で早速購入、プレイしてみたのだが、…う〜〜ん、動作が重い!動作環境はクリアしているのだが、オレのP4/3.2G、メモリ1G、グラボGeForce7800GSではグラフィックタイプ:Mediumで殆ど動かない。これをLowにしてやっと十分なプレイが出来るぐらいだ(Static Lightingを選択したらMediumで動くようになりました)。HL2もDOOM3も普通に動いたのに…。それとロード時間が長い長い!最初はロード中文庫本でも読もうかと思ったぐらいだ!さてそうしてやっとロードしたゲームであるが、グラフィックのレベルが思ったほど高くない。全体的にスモーキーな陰影に乏しい色彩設計で、テクスチャも写真から起こしたと言う割にはビビッドさに欠けている様な気がする。以前ロシア製のFPS『Codename:Outbreak』というのをやった事があったが、くすんだ色彩や荒れ果てた光景、癖のあるシステムがそっくりである。…と思ったらどうもそこのチームが参加しているのらしい。
ゲームの最初の場面はアイテムを売り買いする雑貨屋の中である。FPSで撃ちまくろう!と思っていたらなんだかRPGっぽい展開ではないか。しかも最初の戦闘ではショボイ拳銃だけ持たされてあっけなく頓死、「長年待たされた」のは何の為だったかと気分が段々憂鬱になってくる。しかし、従来的なFPSとちょっと違うシステムに慣れてくると途端に面白くなってきた。まずアイテムは拾う事もできるが(これが転がってる死体を漁る事で手に入る…)売買の概念もある。RPG風の”お店”もあるが荒地を歩いている他のStalkerとトレード可能。パラメーターには生命力と体力の他に放射能被爆値がある。この被爆値、救急キットでも下げられるがウォッカを飲んでも治せる、というのが東欧産ゲーム的!しかもウォッカ飲み過ぎると酔っ払って視点が揺れ始めます!

長くなりそうなので次回に続きます!