その後の”ネオン街へ消えたA君”

オレの会社のA君が年末の忘年会において二次会に行く道すがら、水商売風の中国人女性に逆ナンされグループから離脱、何処とも知れぬ夜のネオンのジャングルへと消息を絶ったことは以前書いたが、取り合えず仕事始めのあった日には出社していたので命があったことは確認できた。ヨカッタヨカッタ。
当初はコワイお兄さんのいるアブナイお店へ連れ込まれ、身ぐるみはがされた挙句法外な代金の肩代わりに東シナ海あたりの遠洋漁業の船に無理やり乗せられ、もう二度と生きて日本の土を踏むことが無かった…などと最悪のシナリオまで考えたのだが、どうやら無事だったらしい。
しかし結局逆ナンされ拉致られた後どうなったのか、A君は酔っていたから覚えていない、というのである。財布はどうだった?と訊いたら2千円ほどなくなっていたが、これは多分帰りのタクシー代だろう、というのだ。
にわかには信じ難い事実である。
A君とて男の端くれ、あのあとそのまま水商売女子と握手してお別れ、などということは考え難い。ひょっとして、酔って正体の無いA君は、お金以外のものを奪われてしまったのではないか?知らないうちにどこぞの外国人と戸籍上結婚していることになったりしているんではないか?A君には今度戸籍がどうなっているのか確認することを勧めたい今日この頃である。しかし形の上とはいえ正月に結婚してしまったとはA君、まさにおめでたい男である(ってかもう決め付けているオレ)。