夏祭り

この間、夕方に出掛けたら駅前の公園では盆踊りの会場が作られていて、太鼓の音がドドンガドンと勇ましく鳴っておりました。
夏祭りには特に思い入れが無いのですが、小学生の頃はお祭りがあると授業は1,2時間で終了、あとは町内会ごとに御神輿を担ぐ子供たちが集められたり、お祭り中の注意を先生から伝えられたりしていました。だからまあ学校が早く終わるので嬉しかった程度だったと思います。御神輿も担いだかどうか覚えていませんが、それほど興味がなかったのは確か。なんか馬鹿臭くてさあ。


お祭りってそんなに好きじゃなかったかもなあ。人込みが苦手だったのと、お祭りの屋台の胡散臭さがイヤだったんですな。あの屋台のおじさんおばさんたちはどこから来てどこへ行ってしまうのだろう、とよく思ってました。
町内の盆踊りも酒臭いおっさんや仕切りたがりのおばさんが気に障ってやっぱり嫌いでした。盆踊りの音楽も踊りもつまんねえなあ、と思ってましたよ。今ならドラえもん音頭なんですかね。オレの頃はおばけのQ太郎音頭だったような。どっちにしろスピーカーから流れてくる割れた音の盆踊りミュージックは楽しくありませんでした。しかし、子供の頃からこんな事を言っていたんですから、結構ヒネたガキだったんでしょうな。なんか、可愛げが無いと思いません?
金魚すくいや棒引きや型抜きなど屋台の博打っぽいものも下らないと思っていた。そんなお金があるなら漫画買ったほうがいいやあ、と思ってましたね。今でも博打系は好みじゃないなあ。チョコバナナやリンゴ飴みたいなものも食べなかったなあ。なんかババっちそうで。やっぱりひねくれてますな。ああ、でもカラーひよこややどかりや草亀を買うのは好きだったな。皆すぐ死んじゃうんだけどね。


お祭りってばムツカシイ言葉で言うところの『祝祭空間』なんでしょうが、TVアニメ的なソフトでクリーンな妄想のほうが好きだったガキのオレにはお祭りの持つ非現実さは泥臭くて時代遅れなものに感じたんでしょう。なんだかねえ、お祭りって、大人の臭いがしてたんですよ。それも、子供の判らないドロドロした熱気とか興奮の臭いですね。それがなんだか異様に感じたんでしょうね。そのなんだかアニマルな雰囲気が嫌だったんでしょう。今やすっかり、アニマルどころか鬼畜化しているオレではありますけどね。それにお祭りってオトナのほうが楽しそうだったもの。だからね、家族皆でお祭りの出店見に行っていても、オレ一人だけ嫌がって家に残っていることが多かったですね。う〜ん、つくづくひねくれてたんだなあ。