バタリアン4 (エロリー・エルカイェム監督 2005年アメリカ作品)

なんとあのバタリアンに続編が出来ていた!ということで世間では「ミッション・インポッシブル3」の公開初日だというのに、オレのほうは銀座のシネパトスへバタリアン4の初日1回目へと足を運んだのさ!ちなみにこの銀座シネパトス、B級ホラーやアクションものなどを得意とする映画館で、同じ単館系でも人生だの愛だのとオシャレくさくて女々しい映画をやる他の単館系映画館とは一味も二味も違う男の匂いのする映画館さ!男はやっぱ血糊と爆炎が好きなんだよっ!どんなに驚くべき超能力を持ってても最新の殺戮兵器持ってても最後には何故か殴り合いで解決する映画がお気に入りなんだよっ!当然当日も男の匂いをさせた男たちが(当たり前か)血飛沫の饗宴を今や遅しと舌舐めずりしながら劇場前に並んでいたよ!


という訳で映画が始まった訳だが、冒頭はいきなりチェルノブイリ原発跡地だ!?これどうやって撮影したの?ここで例の「バタリアン」で出てきたアメリカ陸軍の秘密ガスが裏取引されるんだね。で、いきなりゾンビさんの登場だ!…んんん、でも特殊メイクちょびっと薄味ね…。と思ってたら舞台はいきなりアメリカのハイスクール!青春ホラーかよ!


で、まあその後事故で病院に送られたはずの友人が巨大コンツェルン「ハイブラテック社」に運ばれて、それを救出するために高校生たちが施設に侵入して…となる訳だが、その「ハイブラテック社」はかつてゾンビ処理を請け負う仕事をしていた…というのが面白いね。そして今秘密裏にゾンビ開発に取り組んでいたんだね。なんか「バイオハザード」の「アンブレラ社」と似ているね!拉致された友人はその人体実験用だったんだ。でまあいろいろあるわけだが、高校生、ゾンビかどうかも判っていない浮浪者をいきなり銃で射殺かよ!血に飢えた高校生だね!高校の名前は多分コロンバイン高校だね!んで、既にアルバイトで施設に勤めていた高校生の一人が友人達を施設に入れるためセキュリティを弄るんだが、操作間違ってゾンビが施設中に溢れかえった!次々と血祭りに上げられる高校生!…っておいおい、じゃあこの映画のパニック起こしたのは煎じ詰めればお前らじゃないかよ!自業自得かよ!


とまあかなり温い演出の映画で御座います。ゾンビは何故か体を銃で撃たれても倒れるし、格闘技で伸されちゃうし、んんん、それはちょっと如何なものかと。いろんな面で削ったほうがいいシーンとか、もっとしつこく演出したほうがよくなったシーンとか、シナリオ書き直したほうがいいだろうシーンとか、プロットがぐだぐだになっているのは否めません。特に軍用に改造されたコンバットゾンビ!なかなか格好良かったのにあっさりやられて、使い方間違っていたと思う。むしろ彼らを映画の中心に添えて演出すれば、ゾンビ映画の中でも画期的な作品になっていたかもしれない。だって両手がガトリングガンになっていてアーマー着ているゾンビだぜ?このゾンビがターミネーターよろしくしつこくしつこく高校生を一人ずつ血祭りに上げてゆくプロットだったら面白くなっていたんじゃないか。で、ブチ殺された高校生も改造されてコンバットゾンビに生まれ変わってかつての友人達をなぶり殺しまくる!とかさ。どうだろ、このアイディアでもう一回作り直さないかな、タイトルは「バタリアン4:コンバットゾンビ襲来!」とかさ。あ…やっぱつまんないっすか?


なんて書いてたら「バタリアン5」ももう製作されてるとか。内容は…ムムム。http://sangre.blog1.fc2.com/blog-entry-115.html


(↓劇場で先着プレゼントされていたバタリアンコースター。イカス。)