■バトンを貰ったんであった
《こうせい日誌》のid:SIMさんからテーマを指定した「指定型バトン」というのを戴いたんであった。SIMさんからの御題は「人形」…。人形といえば日頃ブラ子!momoko!と怪しい中年男がおぞましい怪気炎を吐きまくったエントリばかり書き、リンクからラブリーでファンシーな日記を期待していらっしゃった、いたいけな婦女子の皆さんを恐怖と戦慄の因業地獄へと叩き落している悪質極まりない札付きブロガーのオレであるが、もともとはフィギュア集めなどをしていた人間であり、その辺も絡めて《オレとオニンッギョ!(なぜか訛ってしまう)》を書いてみたいと思う。
ちなみにバトンの命題(1.どんな「○○」が好きですか?2.おすすめの「○○」は?3.お気に入りの「○○」スポットは?4.よく夢に見る「○○」は?5.最近,「○○」について,不満なことは?)は取りあえず無視して書くので悪しからず!
それではまず、”人形”を使った映画を紹介してみよう。
■ストップモーション・アニメ
人形映画といえば人形アニメ。まず思い浮かぶのは《ストップモーション・アニメ》の草分けレイ・ハリーハウゼン。
ストップモーション・アニメとは人形を少しずつ動かし一齣一齣撮影して、映写するとあたかも動いているかのように見える特殊撮影技術で、『シンドバッド七回目の冒険』『アルゴ探検隊の大冒険』では骸骨や神話の怪物たちの人形を実写の俳優と合成し、迫真の映像を作り出していた。
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現在ではCGに押されてきているが、逆にその温かみのある動きが御馴染みの『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』『コープス・ブライド』などの映画に生かされ、現在でも人気がある。
ちなみに『ウォレスとグルミット』など粘土を使ったアニメは《クレイ・アニメーション》と呼ばれる。
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■アート・アニメーション
そういったメジャーな映画とは別に《アート・アニメーション》と呼ばれる芸術表現を目標にした人形アニメーションも存在する。
『チェブラーシカ』や『ミトン』などもこの範疇に入るのかもしれない。
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オレがアートアニメを意識して観たのはブラザース・クエイの『ストリート・オブ・クロコダイル』だろう。
クエイ兄弟はアメリカの映像作家だが、その作品はヨーロッパ的な陰鬱と恐怖、不条理と廃墟感に満ちており、ほの暗いライトの下でカクカクと動く不気味な人形達は、悪夢の中から沸いて出てきたような邪悪な死の匂いをさせている。
http://diskunion.net/detail.php?goods_id=K170&genre_id=18
しかしアートアニメといえばチェコなのかもしれない。
その第一人者として、やはり人形達が妖しく蠢く世界を映像化しているアートアニメ作家ヤン・シュバンクマイエルがいる。
グロテスクではあるがどこかユーモラス。そしてやはり錆びたり腐食したものが動き回る廃物・廃墟感覚はつい魅入ってしまう感覚がある。
ほかにもイジー・トルンカなどがチェコの有名アートアニメ作家ですね。
イジー・トルンカはヤン・シュバンクマイエルとは逆に子供達にでも楽しめる可愛らしい作品が多いです。
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また、カナダにはNFB=カナダ映像制作庁というものが存在し、その作家コ・ホードマンの作品は実に多様なテーマで製作された人形アートアニメだろう。
積み木で出来た少年や少女がやはり積み木のドラゴンに追われる「シュッ・シュッ」などは実に楽しい作品だ。
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(長いので続く!3回連続になります。)