極楽トンボの日々

常日頃悩みも迷いも憂いもなく、毎日愉快痛快奇奇怪怪に生きている極楽トンボのオレであるが、あまりにも「毎日ゲロ楽しくて悩みもなにも無いぜグヒヒ」などと言っていると人間としてどうなのよ、と思ったのである。オレももういい歳なんだから人間の年輪を感じさせる深みとか味わいとかがあったほうがいいのではないか、と思ったのである。やはり年長者としての威厳、尊厳、はだしのゲンが欲しいのである。ってかあんまり馬鹿な事ばかり言ってて若いヤツにナメられたらアカン、と、まあ、そのように感じた次第なのであるが、はだしのゲンとか言ってる段階で既に駄目なのである。
と云う訳で今オレにとっての悩みとは何かについて考えてみることにした。やはりここは体や心の悩みでも訴えるべきだろうか。確かに体で悪いところはある。ある種致命的な悪性のものである。気付いている方もいるかと思うが、実はオレ、ちょっと頭が…そのう、悪くて…。これは現代の医学でもどうしようもない。運命だと思って諦めることにしている。さて心だが、人間性がけだもの並なので心が無いのである。つまりオレの心の悩みは心が無いということである。
あとは人生や人間関係の悩みか。そもそも人生と言うのは人の連続した歴史の事を指すのであるが、物忘れが激しいので過去に何があったか覚えておらず、即ち何一つ連続したものが無い為オレの人生は人生でさえないのである。人間関係は殆ど無いので悩みにすらならない。
あ、ひとつ悩みがあった!ゲームやってる時間が無いんだよ!これは深刻だ。これはひどい、あまりにもひどい。臓腑から血が滴り落ちるかの如き悲痛な苦悩である。
と言う訳でオレもいっぱしの悩み多き現代人になることが出来た。嗚呼、明日から憂鬱な毎日が始まる…。