さて取り合えず一件落着した巨大蜘蛛騒ぎであったが、その後話に尾ひれが付いて大変である。
「まだ仲間がいるんじゃないか」
「子供を沢山生んでるんじゃないか」
「いや、実はあれが子供で、さらに巨大な親がどこかに潜んでいるのではないか」
「子蜘蛛を殺された親蜘蛛の陰惨な復讐劇が待っているんじや無いのか」
「毒を出して噛まれると死ぬらしい」
「キーキーと鳴いていた」
「人語を話す」
「顔が人だった。伝送実験の失敗かもしれない」
「○○君に顔が似ていた」
などと滅茶苦茶である。
その中で最も恐ろしかったのが。
「あれ、誰かのペットじゃないのか」
「いつも肩にとまらせて話しかけていた」
「いや、友達なのかもしれない」
「今頃”いなくなった”と探しているかもしれない」
「女の名前をつけていた」
「ってことは彼女…」
「チュッってやっていた…」
きゃあぁあぁあぁあぁ!!!