フライトプラン (ロベルト・シュヴェンケ監督 2005年 アメリカ映画)

ネットのあちこちで評判の悪いこの映画、実際は結構ヒットしているようです。飛行機!密室!消えた子供!必死に探す母親!…と設定がシンプルで判り易いからなんだろうな。「何の映画?」と訊かれたらすぐ説明できるもんね。おまけにジョディー・フォスター主演!と言ったらなんだか面白そうじゃないですか。


確かに途中で「無茶苦茶だなあ」と苦笑してしまったシーンも多々ありますが、上映時間98分、ミステリーありサスペンスありドンパチあり、サクッと観てそのあと飯でも食いに行って、ついでにサクッと忘れる映画としては申し分ないかも。オレも面白く観ました。アラを言えばキリが無いところはありますが(貨物室って減圧してないから飛行中入れないし開けたら大事故になるんじゃなかったっけ?あの最新鋭旅客機は設計が違うのかな…。)いいんです!あえていいんですと言い切ってしまおう!旅客機のあんなところやこんなところがいっぱい見られたからよかったじゃないか!もったいぶった演出してますが、基本的にはお馬鹿アクション映画と見ました。


ってかね。実はオレ、ジョディー・フォスターのファンでありまして…。ええ、ジョディーが出てればそれでいいんですハイ…。今回も『パニックルーム』に続いて”母よあなたは強かった”という映画ですが、こうなったらもう一本『強母(つよはは)』映画を作り、『ジョディー・フォスター強母3部作・強母サーガ』ということに無理矢理してしまったらどうでしょうか。次回作は転覆した豪華客船が舞台…ってそれは『ポセイドン・アドベンチャー』か。じゃあSFってことにして、幼子を抱いたジョディー・フォスターがクイーンエイリアンと戦う…それじゃあ『エイリアン2』だよ…。ではいっそ悪玉となり、ロジャー・コーマン製作『ビッグ・バッド・ママ』のリメイクで、子供たちと一緒にマシンガンぶっ放す鬼母役とか、(つまらんから止めときます…)。


ジョディー・フォスターは『タクシードライバー』公開の頃からファンでしたね。映画雑誌切り抜いてスクラップブック作ってたよ…(涙)。子役時代の作品では『白い家の少女』とか『ダウンタウン物語』とか好きだったな。ジョディー出演のTVシリーズ『ペーパームーン』(映画はテイタム・オニール主演)も日本で放送されていたのでそれも見ていました。『羊たちの沈黙』や『告発の行方』あたりで女優として円熟を迎えたのでしょうが、『ホテル・ニューハンプシャー』があの頃では一番好きな主演作ですね。近作では『コンタクト』のジョディー・フォスターがお気に入りです。学者の役がはまっていたし似合っていたと思うんですが、どうでしょう。


演技派と呼ばれ、確かに演技は素晴らしいのでしょうが、オレはどうもJ・フォスターは主演作が全てJ・フォスターキャラになっているように思います。映画によって別人のように見える、なんてことがないもの。あと、皆さんも言ってますが、彼女も歳取ったなあ…。実はオレと同じ歳だったりします。