旅のこぼれ話 その1

旅行というと悩みになるのが荷物の量。大きい鞄に詰め込めばそれで足りるのでしょうが、たった一泊なのに大層な量の荷物を持ち歩くのもなにか美意識に反する。よく言う”旅上手”というのは荷物を少なめに持ち歩ける方を言うのだと思いますが、誰に何か言われる訳でもないのに、なにかそんな風にできない自分が妙に歯がゆい。荷物を詰めるのは旅行当日の朝だったのですが、荷物が減らせないのがどうにも悔しくて、ああでもないこうでもないと小さい鞄に詰め替え詰め替えしていたら無駄な時間が過ぎて行き…結構早起きしたのにも拘らず結局予定ギリギリに出発するはめになりました。
そしてそんなことをしていたのにやっぱりあったんですね、忘れ物。オレ目や唇が乾燥しやすいので目薬とリップクリームは必携なのですが見事に忘れてしまい、新幹線の車中で鞄全部ひっくり返して探す羽目となりました…無かったけど。何しろ新幹線みたいな人工的な空間は冬場には乾燥しがちです。この日もオレ、カピカピのミイラの様に乾燥しまくって大変でありました。
そんな訳でこれから京都の雅な色香漂う美女(いやホント、ホントだってば!)と会うというのにオレのほうは血走った目をギラギラ、乾いて割れた唇をガサガサ、さらに頭をボサボサさせて対面する羽目に…よく逃げなかったなあ…。後で訊いたら逃げたかったと言ってたけど・・・。そんな訳で彼女に「どこに行きましょう?」と訊かれたときに実は真っ先に答えた答えが「薬局!」だったという…。