レゲエの鬼太郎

レゲエの鬼太郎

レゲエの鬼太郎

レゲエである。鬼太郎である。『レゲエの鬼太郎』なんである。あの『お化けにゃ学校も〜』という歌詞&メロディがレゲエのリズムで歌われるのである。レゲエの風光明媚な南国の香りと鬼太郎の醸し出す墓場の腐臭黴臭さがどうマッチするのか疑問に感じる方もいるかもしれないが、これが、実は、ピッタリマッチしているのである。
本来水木マンガの妖怪ってぇのは所謂精霊みたいなもんだからな。自然や事物に宿る「精」なんだよな。霊とかモンスターと云うのとは違うのよ。つまりはスピリチュアルな存在なのであって、これがレゲエのゆったりした、ナチュラルなリズムと見事に呼応してるの。すなわち妖怪=レゲエであることが常識であったかのごとく違和感が無いのよ。なんかもう、妖怪が楽器持ち寄ったら、絶対レゲエやりそうな気までしてきたもの。レゲエと妖怪の違いがあるとすれば、レゲエは墓場で運動会をしないことぐらいだと思う。
で、妖怪だけに、全体的にアヤしくてユルイのね。なにしろ、1997年発売、といういまさら感漂う過去の企画モノ。さらに、歌ってるのが『ふかわりょう』で、なんか、これもいまさら感のあるタレント、そして、もう9月だってぇのにレゲエの話題と云うのも益々いまさら感を盛り上げているよな。このふかわの歌がまた、下手と云うかやる気の無い声で、見事なぐらいに音外すわ声裏返るわで、その声で「♪ほげたら たらたら ほげたらぽん」とか歌ってるんですわ。ああもうどうでもいい。この脱力感がレゲエのリズムに乗ると聴いてるこっちもどうでも良くなってくる。もう、世界なんて、みんなみんな弛緩してしまえばいい。案外それが世界平和への近道なのではないか、などとなんの根拠も無く思えてくる。
曲のほうは『ゲゲゲの鬼太郎』『どろろの歌』(あの手塚治大先生の妖怪時代劇漫画のアニメ『どろろ』の主題歌)『鬼太郎ナイナイ音頭』『ドロロンえん魔くん』(永井豪原作の妖怪ギャグ漫画のアニメ主題歌)『おれは怪物くんだ』(藤子不二雄原作のモンスターコメディ漫画のアニメ化)『妖怪人間ベム』(カルトな人気を持つ怪奇妖怪アニメ)『カランコロンの歌』、と、もう妖怪三昧、百鬼夜行ジャパニメーションのハロウィンパーティーとも言えそうなアニメソングのメドレー!どの曲もサビがイカしまくってシビレル!!
♪ゲ ゲ ゲゲゲのゲ 『ゲゲゲの鬼太郎
♪ほげたら ほげたら ほげたらぽん 『どろろの歌』
♪フギャア フギャア フギャギャのギャア 『鬼太郎ナイナイ音頭』
どろろん どろろん でろでろばあ 『ドロロンえん魔くん
♪ドカバカボカドン ドカバカボカドン 『おれは怪物くんだ』
♪「はやく人間になりたい!」 『妖怪人間ベム
♪カランコロン カランカラン コロン 『カランコロンの歌』
…ああああもう 脳みしょが トケテしまいそうだあああ!!特にこの中の『♪ほげたら ほげたら ほげたらぽん』の中毒性が非常に高い。だって、『ほげたら』ですよ。『ほげたらぽん』なんですよ。え、どうしてくれるんですか。え、え。もう今日は一日中『♪ほげたら ほげたら ほげたらぽん』と頭の中でヘビーローテーションしまくり、会社でも「ほげたらほげたら」とか口ずさみながら仕事してましたよ…。
♪ほげたらほげたらほげたらぽん
♪ほげたらほげたらほげたらぽん
♪ほげたらほげたらほげたらぽん